免疫力アップするなら筋肉をつけるのが大正解
免疫力アップするなら筋肉をつけるのが一番です。じつは筋肉は「命の源」ともいえる存在。最新の研究では、筋肉の多い人の病気での死亡率は少ない人のなんと半分。生死のカギは筋肉が握っていたのです。筋肉をつけることが免疫力アップにつながるメカニズムを見ていきます。9月17日放送『ためしてガッテン』の「肺炎糖尿病に勝つ!筋トレで免疫力UP技」で紹介されていました。
目次
免疫力アップに脚の筋肉をつける
筋力低下が死につながるという事例を紹介しましょう。横浜市に住む74歳の男性は3年前、肺炎で生死の淵をさまよいました。この男性を襲ったのは細菌性の重い肺炎。3週間、意識のない状態が続きました。
なんとか一命を取り留めた男性は、医師から「風邪をひいたら危ない」との注意を受けます。風邪をひくと再び肺炎になり、命を落としかねないというのです。そこで、免疫力アップに医師から指導された方法は意外なものでした。
それは両脚に2kgずつの重りを付けて脚を上げ下げする筋トレ。なんと脚の筋肉をつけろというのです。この男性はいまでは好きなゴルフをするまで回復。心配された肺炎の再発もありません。
免疫力アップのカギはリンパ球
それでは、足の筋肉と肺炎にはどんな関係があるのでしょうか? 指導した医師によると、筋トレをすると肺炎に立ち向かうときの「リンパ球」が増えるのだとか。肺炎と闘って治ることができる体を作ることが目的です。
リンパ球とは、ウイルスや細菌と闘ってくれる免疫細胞の1つ。このリンパ球が増えることで免疫力がアップして、強い身体になっていくのです。
とはいえ、筋トレをして筋肉が増えたからといってリンパ球が増えるわけではありません。そこには筋肉の中にたくさん含まれているアミノ酸である「グルタミン」が大きな役割をはたします。ちなみに、うまみ成分のグルタミン酸とは違うものです。
筋肉をつけると免疫力がアップする
じつは私たちが風邪や肺炎になると、筋肉を分解する仕組みになっています。そして筋肉を分解したときに出てくるのがグルタミンです。
このグルタミンはリンパ球を活性化するもの。結果的に、リンパ球の数を増やしてくれるのです。
つまり筋トレで筋肉をつけることで、病気のときに筋肉からグルタミンが供給され、リンパ球が増えることになります。筋肉をつけることは免疫力アップにつながり、病気の予防や病気を治癒に効果を発揮するのです。
免疫力アップだけでなく、このほかにも筋肉の役割がいろいろ。たとえば、筋肉の量が多いと糖を取り込みやすくなります。これは糖尿病になりにくい体質といえるでしょう。
最近では、筋肉からホルモンが分泌されているといわれています。そういったホルモンのおかげで動脈硬化になりにくい…という研究も出てきているのです。このように筋肉は「命の源」ともいえるものなのでした。
■9月17日放送『ためしてガッテン』
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