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半数が完璧に治る花粉症治療「舌下免疫療法」

花粉症の半数が完璧に治る治療法に2014年10月から保険が適用されました。それが「舌下免疫療法」です。舌下免疫療法の治療時間は1日たった2分、しかも自宅でOK。治療費はひと月千円程度といいます。年末の12月までに治療を始めれば、翌春の花粉症の時期には改善するのです。10月15日放送『ためしてガッテン』の「あなたの?に答えます」で紹介されていました。



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半数が完璧に治る花粉症治療「舌下免疫療法」


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花粉症治療の決定版が舌下免疫療法

花粉症治療の決定版ともいえる舌下免疫療法の実際の治療法は、スギ花粉から抽出したエキスを舌の下にポトリ。そのまま2分ほど待てば終わりです。こうすることでスギ花粉に体を慣らしていきます。

この舌下免疫療法は研究のために、2年間で240人に治療が施されています。その結果「ほぼ完治」が44.6%、「効果アリ」が33.3%、「効果ナシ」が22.1%でした。

つまり、舌下免疫療法によって約半数の花粉症患者が完璧に治療できたのです。こういった研究成果もあって、2014年10月からこの花粉症の治療法に保険適用が認められたというわけです。


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花粉症のタイプで治療効果が違う

舌下免疫療法はスギ花粉のエキスを使うので、スギ花粉のみによるアレルギーには大きな効果を発揮。それが「ほぼ完治」のグループにあたります。こういった人であれば、年末の12月までに始めれば翌春のスギの花粉症シーズンには間に合う可能性が大です。

おもにスギ花粉ながら、ほかの花粉やアレルギーをもっている場合は「効果アリ」のグループにあたります。こういった人は治療の効果が現れるまで3~5年かかることもあるのです。

自分がどの花粉症のタイプかは、医療機関での血液検査で知ることが可能。まずは最寄りの耳鼻科や内科を受診しましょう。

なお、残念ながら「効果ナシ」だったのは、スギ花粉よりほかのアレルギーが強いグループ。この場合、皮下注射による免疫療法もあります。保険適用となる場合もあるので、こちらも医療機関に相談するとよいでしょう。


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花粉症を根本的に治る「なめる薬」

スギ花粉症を根本的に治すことができる「なめる薬」が承認されました。これはスギ花粉の成分を少量ずつ体に吸収するもので、徐々に体を慣らすことでアレルギー反応しなくなるように体質を改善してしまうものです。

花粉などのアレルギーの原因物質をごく少量注射したり、口に含んだりすることで体を慣れさせるのが「アレルゲン免疫療法」。「減感作療法」と呼ばれています。しかし、注射の治療は公的医療保険が使えますが、口に含む治療は保険適用外でした。

承認されたのは鳥居薬品の減感作療法薬「シダトレン スギ花粉舌下液」。舌の裏側に、目薬のように薬液を垂らして2分間待ち、そのまま飲み込むものです。服用は1日1回で、臨床試験では1年半続けて、症状抑制の効果が確認されました。


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花粉症治療の通院回数が大幅に減る

現在、スギ花粉症のアレルゲン免疫療法は注射によるものが主流で、週1回の通院が必要です。舌下からの免疫療法もありますが、こちらもやはり通院が必要でした。この新薬が販売されると通院回数が大幅に減るため、患者の負担が大きく解消されるのです。

ただし、この薬はアレルギー反応によるアナフィラキシーショックなど副作用の危険もあるため、自宅できちんと管理できることが前提。医師の側も学会や製薬会社の講習会を受けて登録されないと処方できません。

実際に保険診療が受けられるのは2014年中の予定。また、鳥居薬品では舌の下に錠剤を含む「舌下錠」の臨床試験も実施しています。

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