ほうじ茶の効能は緑茶よりも高いリラックス効果
ほうじ茶の効能を調べたところ、脳のリラックス効果が緑茶よりも圧倒的に高いということがわかりました。そんなほうじ茶の効能の秘密は、緑茶の茶葉を煎るというその製造過程にあるのです。『ためしてガッテン』の「幸せ1200倍!スーパーほうじ茶」で紹介されていました。
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リラックス効果は圧倒的にほうじ茶
じつは石川県は、お茶販売店でのほうじ茶の売上比率が5割を超えるという、一大ほうじ茶消費地帯です。石川県でお茶といえば、緑茶でなくほうじ茶を指すのは常識だといいます。
隣接する富山県でもほうじ茶の売上比率は3~5割、福井県では2~3割です。そして、全国の幸せ度ランキングでは、1位が福井県、2位が富山県、そして3位が石川県です。幸せとほうじ茶に深い関係があると考えられます。
そこで、ほうじ茶と緑茶で、飲んだときの脳のリラックス度を比較してみました。リラックス効果を生むとされるうまみ成分であるテアニンは、緑茶100gあたり600mgに対して、ほうじ茶は6.4mgと100分の1ほど。にもかかわらず、リラックス効果を表す脳の状態は、圧倒的にほうじ茶が優勢でした。
ほうじ茶の効能は煎るという製造過程
ちなみに、テアニンやカテキン、カフェインなどはほうじ茶が作られる過程で、熱によって減少してしまいます。それではなぜ、ほうじ茶のほうがリラックス効果が高いのでしょうか?
そもそも、ほうじ茶は緑茶の茶葉を煎ったもの。それを「ほうじる」と表現することから、ほうじ茶と呼ばれるようになりました。そして、緑茶とほうじ茶の香り成分を比較してみると、その種類や量が圧倒的にほうじ茶のほうが多いのです。
じつは緑茶には、300種類以上の香り成分が含まれています。ただし、そのままでは茶葉の中で糖によって封印された状態。それが煎るという製造過程によって香り成分が解放され、さまざまな要素を持つ複雑な香りになるのです。
さらに、加熱されることで糖が焙煎香となって、さらに香りに深みを与えます。これがほうじ茶の効能の秘密なのです。
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