花粉の時期が終わっても片方だけ鼻づまり!?
花粉の時期が終わっても「片方だけ鼻づまり」のときには、じつはとんでもない病気が隠れていることがあります。それは「進化型鼻づまり」とも呼ぶべき病気。なんと「虫歯菌」が副鼻腔に入ってしまって化膿してしまうものです。しかも、これは珍しい病気ではなく、誰でもこのような病気になる可能性が高いといいます。11月6日放送『ためしてガッテン』の「ズズッ!あなたの鼻水に潜むまさかの現代病」で紹介されていました。
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花粉が終わっても片方だけ鼻づまり
56歳の男性は毎年、花粉症に悩まされてきましたが、今年の春はいつもと様子が違いました。花粉の時期が終わっても、鼻づまりが一向に解消しません。しかも、詰まっていたのはいつも片方の右の鼻だけです。
さらに、不思議な出来事が続きます。部屋の中でふっとにおいを感じて、なぜか自分1人だけ異臭を感じていたのです。やがて、ほほに耐えがたい痛みが現れます。このとき、じつはこの男性の鼻の奥がとんでもないことになっていたのです。
健康な人の場合は空洞になっているほほの部分の副鼻腔が、片方だけ「膿み」でいっぱいになっていました。何かの異臭を感じていたのは、自分の膿みのにおいだったのです。
片方だけの鼻づまりは歯性上顎洞炎
副鼻腔に膿みが溜まる病気といえば「蓄のう症」です。いわゆる蓄のう症は、両方の副鼻腔に膿が溜まります。というのも、吸い込んだ空気と一緒に入ってきた菌は、右も左も関係なく進入してくるもの。このため、たいていの蓄のう症は左右両側でおこるのです。
しかし、この男性は片方だけ。それは菌が鼻から入ったものではないからなのです。男性のレントゲン写真を見てみると、上あごの歯の根元が副鼻腔に飛び出していました。このため「虫歯菌」が副鼻腔に入ってしまい、化膿してしまったのです。
この病気は「歯性上顎洞炎」といいます。上顎洞とは、上の奥歯の根の上部から目の下の部分にかけてにある、頭蓋骨の内部にある空洞のこと。副鼻腔という空洞の一部分です。
そして、この男性だけが珍しいわけではなく、私たちはこのような病気になる可能性が高いのです。じつは副鼻腔と歯の根あいだは、数ミリほどしか厚さがありません。このため、現代人では歯根が副鼻腔に突き出ている人が多いのです。
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