高尿酸血症は動脈硬化や心筋梗塞を引き起こす
尿酸値が基準値を超えていながら「痛風」の痛みが発症していない人は「高尿酸血症」という病気。そして、それは動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こす危険があるのです。11月13日放送『ためしてガッテン』の「尿酸値に潜む死の予言 痛風予備軍が心筋梗塞」で紹介されていました。
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尿酸値が高い人は心臓病の死亡リスクが2倍
尿酸と心筋梗塞との因果関係が明らかになってきたのは、ほんのここ数年のこと。尿酸値が高い人は、心臓病での死亡リスクが2倍近くも高い…という報告などから注目が集まるようになりました。
最近では、尿酸値が高いことが生活習慣病の入り口といわれています。痛風・高尿酸血症のガイドラインとして、尿酸値を生活習慣病のマーカーとするように提唱しているほどです。
尿酸値が高いながらも痛風になっていない人は、足の親指の付け根に尿酸の結晶が溜まっているだけではありません。首の血管の検査をしてみると、動脈硬化が血管の中で少しおきていました。血管の中に、小さなコブができていたのです。タバコも吸わず、コレステロール値も正常にもかかわらず、まったく思い当たる節がないまま動脈硬化が進行していました。
尿酸値は生活習慣病の重要なサインでもある
女性にも、この尿酸値は重要な指標です。男女とも尿酸値の上限は「7」とされていますが、女性はもともとホルモンの影響で尿酸値が低いもの。だいたい「2」くらい低いので、尿酸値「5」くらいが女性の上限となります。
このため、女性で尿酸値が「6」を超えると、生活習慣病のリスクが男性より高まるとか。男性が尿酸値「7」を超えているよりも、危険だという報告もあります。おそらく近い将来、女性の尿酸値の上限値は変更されると思われます。
このように、男女に関わらず尿酸値は痛風だけではなく、生活習慣病の重要なサインなのです。高尿酸血症にならないよう、健康診断の尿酸値の数値をしっかりチェックするようにしましょう。
■11月13日放送『ためしてガッテン』
【尿酸値に潜む死の予言 痛風予備軍が心筋梗塞】
痛風より怖い!高い尿酸値は命に関わる病気
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