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動脈硬化の危険性の新指標「LH比」とは?

健康診断のコレステロール値が基準内に入っていても、じつは動脈硬化の危険にさらされていることがあります。そのカギとなるのが、悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率「LH比」です。12月9日放送『主治医が見つかる診療所』の「芸能人血液ドックスペシャル第4弾」で紹介されていました。



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動脈硬化の危険性の新指標「LH比」とは?


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LH比は動脈硬化の危険性の指標

元阪神の亀山つとむさんは引退後、現役時68kgの体重がピーク時にはなんと130kgを超えるほどまで太ってしまいました。そんな亀山さんの血液検査の結果から「LH比」の重要性を見ていきます。

亀山さんの「LDL悪玉コレステロール」と「HDL善玉コレステロール」の検査結果を見てみましょう。それぞれ「70~139mg/dl」と「40~90mg/dl」が基準値のところ、数値は「138mg/dl」と「41mg/dl」。どちらもギリギリ基準値内で一安心…と思いきや、じつはこの2つ数値の比率に問題があるのです。

それが「LH比」と呼ばれる、LDL悪玉コレステロールがHDL善玉コレステロールの何倍あるかを示す数値。「LDL÷HDL」で算出します。このLH比は、動脈硬化の危険性の指標として近年、非常に注目されている項目です。目安として「1.5」以下とされるLH比は、亀山さんの場合は「3.4」。要注意とされる「2.0」を大きく上回る数値でした。

このほか「高感度CRP」も重要です。通常のCRP検査では、体の中に炎症がおきているかどうかがわかります。一方、高感度CRPは血管におこっているごくわずかな炎症まで確認できるもの。動脈硬化が始まっているかどうかがわかるのです。基準値は「400ng/dl」以下ですが、亀山さんは「857ng/dl」という数値。基準値の2倍以上というこの数値は、すでに動脈硬化が始まっている可能性が大なのです。

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