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子宮内膜症の痛みの原因は「子宮」ではない!!

女性の10人に1人がなるといわれる「子宮内膜症」。子宮という言葉が付いているため誤解されがちですが、痛みの原因は子宮ではありません。子宮以外の臓器を痛めるのが病気の実態なのです。そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。7月26日放送『THEセンタク』の「あの病気になったらどうなる?」で紹介されていました。



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子宮内膜症の痛みの原因は「子宮」ではない!!


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逆流した子宮内膜細胞が原因になる

子宮内膜症は「子宮」という言葉が付いていますが、病気は子宮にできるのではなくて、子宮以外の臓器にできるものです。

子宮内膜は子宮の内側を覆っている膜。赤ちゃんを作るため卵巣では卵子を子宮に送り出すため、排卵の準備が始まります。すると、卵巣から分泌される女性ホルモンにより子宮内膜細胞が増えて厚くなり、受精卵を迎えるベッド作りが始まるのです。

しかし、受精卵が着床しないと子宮内膜は血液とともにはがれて排出されます。これがいわゆる月経です。そして、次におこることがポイント。子宮内膜細胞が卵管を逆流。卵管と卵巣のすき間から体のあちこちに飛び出していき、悪さを始める場合があるのです。


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子宮内膜症は子宮以外の臓器を痛める

飛び出したものが卵巣にくっ付くと、卵巣が大きくふくらんで痛みの原因になります。膀胱にくっ付くと血尿が出たり、排尿時の激痛の原因に…。子宮と直腸のあいだにある「ダグラス窩」というところにくっ付くと、肺便痛や性交痛の原因となるのです。まれに肺にできてしまうと、肺に穴が空いて息ができなくなることもあります。

子宮内膜細胞は、子宮以外の場所でも月経と似た動きを繰り返します。はがれ落ちた細胞がその場にとどまり、炎症や臓器の癒着の原因となり激痛を引き起こすのです。

子宮内膜症によっておへそに腫瘍ができることもあります。このように子宮以外の臓器を痛めるのが、子宮内膜症という病気の実態なのです。


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子宮内膜症を放置すると不妊症になる

子宮内膜細胞の逆流は、月経のある女性の95%におこるもの。このため10人に1人は子宮内膜症になってしまいます。

放置すると、卵管や卵巣の機能障害をおこして不妊症になったり、卵巣に内膜症ができると40代以降でがん化する確率が急激に高くなるのです。最悪の場合、卵巣をすべて切除することになります。

とにかく子宮内膜症は、早く見つけて早く治療を始めることが大切。少しでも症状があったら、早めに産婦人科を受診することをオススメします。

■7月26日放送『THEセンタク』
【あの病気になったらどうなる?】

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