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金属に触れずにおきる金属アレルギーとは?

金属に触れてなくてもおきる「金属アレルギー」があるといいます。そのメカニズムと対処法を紹介しましょう。9月18日放送『ためしてガッテン』の「あぁ突然!金属アレルギー 体質改善の謎一挙解明」で紹介されていました。



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東京都に住む75歳の男性は2年ほど前に突然、猛烈なかゆみに襲われました。それが現れた場所が「背中」。かゆくてかゆくて仕方がない状態、痛みとかゆみで寝られないほどでした。

症状はどんどんひどくなり、背中からおしり、さらに腕や足に…。ほぼ全身に湿疹ができてしまいました。原因不明のまま、激しいかゆみに苦しむこと1年半、3軒目に訪れた病院で、コバルトや水銀などの金属アレルギーが原因だと知らされました。しかしこの男性、すぐには信じられません。金属など背中に付いていないため、なぜ湿疹が出るのか理解できませんでした。

この病名は「全身型金属アレルギー」といいます。背中や脇、おしりなどに発症します。足の裏に出ることもあって、よく水虫と間違われることがあるのです。手のひらに出る人もいます。

手のひらに水ぶくれ、あるいは乾いたかさかさができたり、足のウラがガサガサになってきたり、指の付け根に発症したり…。これらはいずれも、よく汗をかく場所。自分の汗に入っている金属に反応しているのです。

75歳の男性の場合は、根本的な原因は「歯」だったとか。歯からその金属が溶けて、体に入っていたのです。差し歯から入れ歯までぜんぶ取り替えたところ、完全に湿疹がなくなったといいます。

「全身型金属アレルギー」の概念が知られるようになったのは最近のこと。虫歯の場所が腐食していたりすると、歯科金属が余計に溶け出したりします。口の中を清潔にすることが大切です。

とはいえ、歯科金属がすべての原因とは限りません。歯科・皮膚科でよく相談するようにしましょう。また、アトピー性皮膚炎の人は金属アレルギーを合併していることもあります。パッチテストなどを利用して原因がわかると、改善しやすくなるのです。

■9月11日放送『ためしてガッテン』
【あぁ突然!金属アレルギー 体質改善の謎一挙解明】

金属アレルギーは誰もが発症する可能性アリ
金属アレルギーは「金属+汗+菌」が原因
金属アレルギーのスイッチは「傷」にある

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