健康生活の知恵袋
巷で話題の健康情報を紹介しています。

ナゾの心臓病は冷え性と同じ原理?-ためしてガッテン

高齢者におこるイメージが強い心臓病ですが、じつは40代に発症のピークを迎える「ナゾの心臓病」があります。それは、どういった原因でおこるものでしょう? じつは「冷え性」と同じことが、心臓の細い血管でおきていたのです。詳しく見ていきましょう。7月24日放送『ためしてガッテン』の「40代から多発!恐怖の隠れ心臓病」特集で紹介されていました。



スポンサーリンク
ナゾの心臓病は冷え性と同じ原理?-ためしてガッテン


スポンサーリンク

冠動脈が動脈硬化で狭まるのが狭心症

ナゾの心臓病の正体は何なのでしょうか? それは「狭心症」だったのです。とはいえ、狭心症は昔から認識されていた病気のはず。ナゾの心臓病は何が違っているのでしょう?

そもそも「狭心症」がどのような病気かを確認しましょう。心臓には表面に、大きく太い3つの血管「冠動脈」があります。冠動脈は、心臓自身に酸素と栄養分を送る血管です。そして、狭心症はこの冠動脈が動脈硬化などで狭まっている状態のこと。完全に詰まると「心筋梗塞」となってしまいます。

そして、普通の狭心症は階段を上ったり運動時など、心臓に負担がかかるときに多く発症するもの。しかし、ナゾの心臓病は寝ているときや夕食時など、安定しているときに発症している点が違っています。

片時も休むことなく働き続ける心臓、1日の拍動はなんと10万回です。その秘密は「心筋細胞」にあって、細胞1つ1つが伸び縮みしているのです。

そんな働き者の心筋細胞ですが、動脈硬化などで冠動脈が詰まってしまうと、とたんに心筋細胞が酸素不足で大ピンチ。すると、心臓に異常がないかを見張っている「知覚細胞」が緊急警報を発令。それが人間の胸痛、激しい痛みで体を動かさないようにすることで、心臓を助けているのです。


スポンサーリンク

微小血管狭心症は細い血管で冷え性が起きる

しかし、ナゾの心臓病の場合は、更年期障害が心臓でおきているとか。発症した人は同時にと「冷え性」の悩みを持っていました。女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少することによって、手足の細い血管が縮まっているのです。

じつはこれと同じことが、心臓の細い血管でおきているのです。心筋は全身の酸素消費量の10分の1を使うほど。しかも血流は太い冠動脈に流れるのはそのうちの3分の1ほど。残りの3分の2は細い血管に流れているのです。

この狭心症の正式名称は「微小血管狭心症」。1980年後半から、アメリカではこのような狭心症があることが証明されていました。更年期の女性の10人に1人の割合で、この微小血管狭心症の患者がいるといいます。

■7月24日放送『ためしてガッテン』
【40代から多発!恐怖の隠れ心臓病】

ナゾの心臓病の典型的な事例2つ-ためしてガッテン
ナゾの心臓病は「微小血管狭心症」-ためしてガッテン
痛くないのに突然死する狭心症-ためしてガッテン

■「心臓」おすすめ記事
胸の痛みの8割以上は心臓病が原因ではない
咳が長く続くときは「心臓弁膜症」かも!?
原因不明の冷や汗は無痛性心筋梗塞のサイン
左上半身の痛みは「狭心症」の疑いアリ

■「冷え性」おすすめ記事
腰痛や冷え性を改善する「お尻マッサージ」
梨状筋ストレッチで下半身型冷え性は治る!
冷え症が治った!「温冷浴」実践マニュアル

この記事をシェアする


あわせて読みたい記事