うつ病がわかる!「黒い犬」の動画が話題に
いま『I Had a Black Dog』という動画が話題です。2012年10月10日の世界メンタルヘルスデーに、WHO(世界保健機構)がYouTubeにアップしたもの。「うつ」を的確に表現していて、体験者からも「症状がわかる」と評判です。自身や周囲のうつ病チェックや診断にも使えるかもしれません。
この動画は、邦題『ぼくのなかの黒い犬』というマシュー・ジョンストンという作家兼イラストレーターが描いた作品をアレンジしたもの。「うつ病」を「黒い犬」に例えて、うつ病になると世界がどう見えるか、そしてどう対処すればよいかを解説しています。
最近では、仕事が原因でうつ病を発症する人が増加しています。自分は大丈夫と思っていても、いつそのような症状が現れるかはわかりません。むしろアクティブな人こそ、この病気になる確率が高いともいわれています。
そのためにも、うつの症状を理解しておくことは非常に大切。あらかじめどう対処すべきかわかっていれば、症状が悪化する前に手を打つことができるからです。身近な人の異変にも気づいてあげられるかもしれません。
そこで、動画のイラストともに、ナレーションのダイジェストを紹介しておきます。動画では英語の字幕入りで見ることができるので、そちらと合わせて見るとより理解が深まるでしょう。
【黒い犬ダイジェスト】
私は黒い犬を飼っていました。名前は「憂うつ」です。
犬が姿を見せると、空しさから人生が長い苦痛に思えました。
私は黒い犬のサングラス越しでしか世の中を見られません。
以前は楽しかったことも、いまや何の喜びも感じません。
黒い犬は、私の食欲、集中力、記憶力を奪いました。
私がもっとも恐れたのは、周囲に見つかること。
それを隠すために多大なエネルギーを消耗しました。
黒い犬は私にネガティブなことをいわせました。
私を短気にして、周りに人がいることを困難にさせました。
黒い犬はネガティブな思考のループで、私を真夜中に起こすのです。
年とるとともに犬は大きくなり、終始うろつき始めました。
犬を追い払おうと考えますが、そのたびにねじ伏せられます。
そして、再び起き上がろうとするのが億劫になるのです。
黒い犬は私の生活の乗っ取りにとうとう成功したのです。
喜びをすべて失うと、人は人生の意味を自問しはじめます。
幸いなことに、こうして私は専門の支援を求めたのでした。
そして、誰であろうと黒い犬は影響を与えることを知りました。
だから、あなたの心を静める方法を学習することが重要です。
考えを紙に書くことで、気持ちも落ち着き、分析もできます。
正しいステップで正しい人と話をすれば、犬はいずれ通り過ぎます。
感謝はしませんが、黒い犬はすばらしい教師でした。
生活を見直して、シンプルにすることを促されたのです。
問題から逃げずに、折り合いを付けべきであることを知りました。
黒い犬は、知識や忍耐、訓練、ユーモアで「癒し」にもなりえます。
困っているなら、支援を求めることをためらわないでください。
人生を失うようなことだからこそ、恥ずかしいことなどありません。
【関連リンク】
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