「睡眠/運動/減塩」が脳卒中体質を改善する
「脳卒中体質」の血圧の変動について注目されるようになったのは、いまからわずか3年ほど前。ごく最近の話です。いままでは高血圧は平均値で見ていました。それが大きく血圧が変動している人がいることを発見。数年間のデータで見ると、そういった人たちの脳卒中の確率が高いことがわかったのです。11月27日放送『ためしてガッテン』の「まさか脳卒中体質に!?血圧正常でも連発の謎」で紹介されていました。
目次
脳卒中体質から抜け出すポイント3つ
そして、脳卒中体質から抜け出すには、次の3つがポイント。「睡眠の質を上げる」「有酸素運動」「減塩」です。これらはいずれも、血管の柔軟性を回復することにつながります。
そもそも血圧が変動するようになるおもな原因は「喫煙」「加齢」「ストレス」です。こういったものが交感神経を上げて、血圧が変動すると考えられています。交感神経が働きすぎて、血管がビシッと硬くなることに。血管が硬くなると血圧を調整する働きが悪くなるため、ちょっとした刺激で血圧が上がったり下がったりしてしまうのです。
一度、硬くなってしまった血管も、緊張が解けることで柔らかくなります。こうなれば、血圧を調整する働きが元に戻って、血圧の変動が小さくなるのです。すなわち「脳卒中体質」は改善することができるのです。
睡眠/運動/減塩で体質を改善する
もっとも効果があるのが「睡眠」。睡眠をしっかりとることで交感神経が抑えられ、それによって血管が柔らかくなるのです。
そして、よい睡眠とは夜中に目が覚めないこと。睡眠の質を上げるには、あせって早く眠ろうとはせずに、十分に眠くなってから床につくことが重要です。眠くなるまで、寝床に行くのは避けましょう。
脳卒中体質の場合、知らず知らずのうちに脳梗塞や脳出血がおきています。それでも生活できているからといって安心してはいけません。詰まった箇所がどんどん増えてくると、認知症が出てきたり、足の運びに問題が出て転倒するリスクもあります。
逆にいえば、血圧の変動は「高血圧」「認知症」「転倒」の初期のサインということ。その段階から「睡眠の質の向上」「有酸素運動」「減塩」によって、体質改善に取り組むようにしましょう。
■11月27日放送『ためしてガッテン』
【まさか脳卒中体質に!?血圧正常でも連発の謎】
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