「立って座って測る」脳卒中体質の見分け方
血圧が高くなくてもおきてしまう新型の脳卒中は、ある特定のタイプの人に多く見られることがわかってきました。それが「脳卒中体質」です。遺伝との関連は低いとされていて、年代としては50代から急激に増えるというもの。60代ではじつに4人に1人、70代では3人に1人がこの体質になっているのです。11月27日放送『ためしてガッテン』の「まさか脳卒中体質に!?血圧正常でも連発の謎」で紹介されていました。
目次
脳卒中体質を見分ける方法
はたして、この「脳卒中体質」は、どうすれば見分けられるのでしょう? それは「血圧計」で測ることができるのです。
一見、正常な血圧のように見える「脳卒中体質」の人は、ある血圧の測り方をすると意外な数値が出るといいます。その測り方は、まず左手を血圧計に入れて測定。数値は上が「134」、下が「88」などと表示されます。この数値なら正常です。
じつは、ここからが違います。再び血圧計に腕を入れ、2回目の測定を行うのです。すると、数値は上が「151」で下が「94」などと、1回目とは違う数値に…。明らかに高血圧の範囲に入ります。
そして、この2回目の測定は「立って座って測る」を行うのです。健康な「脳卒中体質」でない人は、同じ「立って座って測る」を行っても、1回目と2回めとで、数値の違いはありません。
15mmHg以上の変動は要注意
すなわち「脳卒中体質」とは「血圧変動タイプ」のこと。こういった人は、じつは1日じゅう、起きている間じゅうちょっとしたことで血圧が上がったり下がったりを繰り返しているのです。
「血圧変動タイプ」のチェック方法は「立って座って測る」をしたときに、元の数値より「15mmHg」以上上がったり、下がったりするかどうか。または、夜寝る前に測った血圧と、朝起きて測った血圧とを比べて、朝のほうが「15mmHg」以上高い場合です。
この「15mmHg」以上の変動を繰り返している場合は「血圧変動タイプ」の可能性が高いので注意してください。
■11月27日放送『ためしてガッテン』
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