危険な脈とび「ペースメーカー」で治療する
「危険な脈とび」はどのような治療が行われるのでしょうか? じつはこの病気、リハビリでも治りません。また、薬で治るようなものでもありません。「ペースメーカー」によって治療するのです。11月20日放送『ためしてガッテン』の「まさか!物忘れの原因が心臓だったなんて」で紹介されていました。
ペースメーカーの手術自体は1~2時間程度で終わります。麻酔も局所麻酔でOK。ペースメーカーを入れる場所は、左の胸の上のあたり。右胸に入れることもあれば、場合によっては脇の下の場合もあります。5~10年に1回、電池を取り替えることになります。
ペースメーカーを入れた直後はあまり動いてはいけませんが、1年もすればたいていの運動は可能。運動量に合わせて脈拍を調整するペースメーカーもあります。
携帯電話や電化製品の影響が気になるところですが、実際は携帯電話が15cm以上離れていれば大丈夫。携帯電話がペースメーカーにくっついても、すぐに離せばまず問題はありません。電子レンジなどは、普通に使う分には影響ナシです。
MRI検査などではペースメーカーを付けている人に申し出るようにいうことがあります。これはMRIは金属があると測定できないのと、場合によってはペースメーカーに誤作動を与える可能性があるためです。最近では、MRI検査に対応したペースメーカーも登場しています。
空港などの金属探知ゲートについては、普通に通り過ぎれば問題なし。ただし、ゆっくり通ると影響が出る可能性もあります。ペースメーカーのことを伝えて、ゲート横を通るほうが賢明かもしれません。
■11月20日放送『ためしてガッテン』
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