脳卒中の死者が1万人減った「FAST」とは?
「脳卒中」から命を守るための新しいチェック方法が「FAST」です。イギリスでは「FAST」の啓蒙CMによって、脳卒中による年間死亡者数が1万人近くも減ったとか。いったいどういうことでしょうか? 11月25日放送『主治医が見つかる診療所』の「冬の突然死を防げ!脳卒中スペシャル」で紹介されていました。
目次
脳卒中の新しいチェック方法とは
この「FAST」は「Face」「Arms」「Speech」「Time」の頭文字を並べたもの。シンプルに必要最低限に、しかもインパクトがあるようにまとめてあることが秀逸です。
「Face」は、左右に差があるということ。ボーっとしているとわかりにくいので、わざと顔の筋肉を動かします。「イー」と口を左右に広げるのです。片側だけが下がっていたりすれば脳梗塞の疑いがあります。もっと極端になれば、よだれや飲み物がこぶれるようになります。
「Arms」は「バレーサイン」で確かめるとよいでしょう。手のひらを上に向け、両腕を前に出して目を閉じます。この状態で、片方が自然に下がったり回ってしまうと、脳に異常のある可能性があるのです。
FASTの4つの項目を覚えておく
「Speech」は「構語障害」といって、言葉を作る能力がおかしくなってきます。「あいうえお」がうまく発音できなくなるのです。最後の「Time」は「時は金なり」、いかに早く治療するかがポイントです。
脳卒中から自分自身や家族の命を守るためには、まず「Face」で顔の半分が下がっていないかどうか、次に「Arms」で片方の腕が下がってしまわないか、そして「Speech」でろれつが回らなかったりしていないかどうか、3つのうち1つでも当てはまったら、次はもっとも重要な「Time=時間」です。すぐにでも救急車を呼んで、病院へ行かなくてはなりません。この「FAST」の4つの項目を、ぜひ覚えるようにしてください。
■11月25日放送『主治医が見つかる診療所』
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