レモン・えのき・タマゴの「激うま健康氷」
冷凍することでおいしく健康になれる意外な食材があります。「レモン」「えのき」「タマゴ」です。その具体的な方法とその効能を見ていきましょう。8月28日放送『ためしてガッテン』の「冷蔵庫のスゴ技5連発!」で紹介していました。
目次
えのき氷で風邪をひかなくなった
愛知県豊橋市では「冷凍レモン」がポピュラーだとか。凍ったままのレモンを皮ごとすりおろして使うのです。それをご飯にかけてスメシにしたり、ぬたにまぜたり、あらゆる料理にかけています。
レモンの皮のツブツブには、レモン特有の香りが詰まっています。これを皮ごとすりおろすことで、ツブが壊れて香りのシャワーがふり注ぐのです。餃子や揚げ物など、さまざまな料理に使われています。
長野県中野市では「えのき氷」がどこの家庭にもあるとか。住民の人たちは風邪をひかなくなったり、糖尿病が改善したといいます。
その作り方はカンタン。えのきの根元を切り落として、ミキサーで粉砕。鍋に移して焦げないように弱火で30分煮込んだら、あとは製氷機などで凍らせるだけ。この「えのき氷」、味噌汁にカレーなど、なんにでも入れてOK。「えのき氷」を入れると驚くほど、料理にうまみが出るのです。
えのき氷はうまみ成分の固まり
なぜ「えのき氷」でうまみが出るのでしょう? えのきの細胞の中には「核酸」と呼ばれるうまみ成分があり、核酸に働きかけてうまみを作る「酵素」がそれを囲う細胞壁などに存在しています。「えのき氷」を作る際にミキサーで粉砕しているため、核酸と酵素が出会いやすくなっているというわけ。
すると、どんどんうまみ成分が作られることになり、「えのき氷」はすごいうまみの固まりになるのです。さらに、このように細胞を壊すことによって、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす「キノコキトサン」が出てきます。
健康氷の極め付けは「タマゴ」。一人暮らしで余ってしまう食材ナンバーワンですが、冷凍できないというのが世間の常識です。実際に冷凍してみると、殻が割れてしまいました。しかし、それをそのまま解凍してみると、不思議なことに「黄身」がぷっくり丸くなるのです。しかも、黄身の味が濃厚になっています。
重さを測ってみると、ナマの状態の黄身は「20g」。一方の冷凍した黄身は「15g」でした。水分が抜けて、濃厚な黄身となっています。そして、粘り気も出ているために黄身が丸くなるのです。とはいえ、水分が抜けて硬くなってはいるので、すべての料理に合うわけではありません。
えのき氷のキノコキトサンの効果
えのき氷の健康効果のカギを握るのがキノコキトサン。「キトサン」は、キチンをアルカリで処理して変換されたもの。「キチン」は、エビやカニをはじめとして、昆虫、貝、キノコにいたるまで、きわめて多くの生物に含まれている天然の素材です。
そして、これらを精製した粉末や錠剤を毎食後に飲むダイエットが「キチンキトサン・ダイエット」です。キチン・キトサンは、体に入ると胃の中でドロドロのジェル状になります。これが、胃の中にある脂肪やコレステロールを包み込む形になります。これにより、吸収されるのを阻害して、そのまま体外に出してしまうというものです。
食べたものが完全に消化されるまでには時間がかかります。糖分ならば2時間、たんぱく質なら4時間、脂肪は6時間もかかるのです。このため、キチン・キトサンダイエットの特徴は、食べ過ぎたと思ってから飲んでも間に合うということ。揚げ物などを食べたあとに、オススメのサプリメントといえるでしょう。
このほか、キチンキトサンは健康食品として、血中コレステロールを低下させたり、免疫力を向上させたりするほか、代謝の促進、解毒・排毒、細胞の活性化、抗菌・防カビ作用、腸内環境改善、抗がん作用、血管の弾力性維持、血圧調整作用などがあります。
■8月28日放送『ためしてガッテン』
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