治らないニキビはウイルス性イボかもしれない!?
なかなか治らないニキビは、もしかしたらウイルス性のイボかもしれません。もし治し方を間違えると、治らないどころか大増殖させてしまうことに…。それは「扁平疣贅」というイボ。ニキビとの見分け方や治療法、予防法を詳しく見ていきましょう。7月30日『ためしてガッテン』の「美肌の大敵!治らないニキビの正体」で紹介されていました。
目次
治らないニキビが頬全体に広がった
長年「偽ニキビ」に苦しめられてきた東京都に住む主婦がいます。若いころからニキビができやすいものの、対策をすればすぐ治るので、ふだんはあまり気にしていませんでした。
いつもと違ったニキビは発見したのは8年前のこと。そこで、保湿クリームを塗ってお肌の乾燥を防ぐことにしました。しかし翌日、ニキビが増えていたのです。これ以上は増えないでほしいと、知人からアロエの果肉を勧められると、さっそく患部にすり付けてみました。
しかし、必死のお手入れにもかかわらず、頬全体に正体不明のブツブツが広がっていきました。子どもからは「いつ治るの?」と聞かれるほどです。結局、この主婦は4年間も苦しみ続けたといいます。
治らないニキビは扁平疣贅というイボ
じつは、この偽ニキビの正体は「イボ」。原因は「HPV(ヒト・パピローマウイルス)」です。正式名称は「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」。少し横に広がっていく傾向から「扁平」、「疣贅」はイボという意味です。
この扁平疣贅とニキビはどのように見分ければよいのでしょう? ニキビは毛穴が詰まっておこるもの。まず最初は白い色をしており、そのあとに炎症がおこって赤くなります。
一方の扁平疣贅は、ウイルスが傷から感染しておこるもの。患部は肌に近い色なのです。ただし1年以上放置してしまうと、メラニン色素が沈着してしまい、イボが治ってもシミだけ残ってしまう場合もあります。
形も両者で違いがあります。ニキビは毛穴が詰まって炎症をおこすので丸いのが特徴。しかし扁平疣贅は感染してくものなので、だ円だったり線状だったりといろいろな形をとるのです。そして、扁平疣贅は痛くもかゆくもありません。
治らないニキビの予防は手を洗うこと
一般的に扁平疣贅の治療に使われるのは「液体窒素療法」です。マイナス196度で凍らせると細胞は膨張し、それを溶かすと収縮します。
この繰り返しによって細胞を破壊して、イボをなくしていくというものです。1回で治る人もいれば、完治に数か月かかる人もいます。長期間の治療が必要であることは覚悟しなければなりません。
予防については、HPVは手から感染するので、しっかり手を洗うことが基本です。家族に扁平疣贅ができたら、肌を触れ合ったりタオルを共有したりするのを避けましょう。
電車のつり革を触っても感染することがあります。外出したら手をきれいに洗うことを心がけることが大切です。
■7月30日『ためしてガッテン』
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