「プリッポン」な食感のパスタの秘密とは?
イタリア料理界の風雲児が奥田政行シェフのお店では、食感が「プリッポン」なパスタが評判です。その食感の秘密を紹介しましょう。パスタのゆで汁の塩分濃度と、そのあとの工程に秘密がありました。10月9日放送『ためしてガッテン』の「うまっ!次世代パスタ」特集で取り上げられていました。
目次
パスタの塩ゆでの効果は2つある
そもそもパスタをゆでるときに、なぜ「塩」を入れるのでしょうか? 本場イタリアではどう考えられているかというと、塩ゆでの効果は2つあるとされています。1つは、麺に下味がつきソースとのなじみがよくなること。もう1つが、パスタらしい歯ごたえのある食感になること…です。
さっそく、パスタの達人である奥田政行シェフがゆで上げたパスタの「こし」を測定します。パスタをかみつぶしたときの食感を測定するわけです。
まずは、塩なしでゆでたパスタ。荷重がかかるにつれて、ひずみ率が80%ほどのところまで直線的に上がっています。続いて、奥田シェフのパスタを測定すると、荷重がかかるにつれて、塩なしパスタよりひずみ率が上がっています。すなわち、明らかに「プリッ」としていました。
パスタの塩分を抜く工程があった
ところが、奥田シェフのパスタは「塩」だけで「プリッポン」としているわけではありません。その秘密を探るべく、奥田シェフの厨房でのパスタ作りを見てみます。すると、ゆであげたパスタを鍋から引き上げたあと、さらに何らかの液体につけていました。その液体は「マオユ」。マオユとは「真お湯」のこと。つまり、ただのお湯なのでした。
じつは奥田シェフ、麺をゆでるときの鍋に大量の精製塩を使っています。一般的なゆで汁は塩分がおよそ「0.6%」のところ、奥田シェフの鍋は「2.5%」。すなわち、このままではしょっぱくて食べられないために、鍋から引き上げたあとに「真お湯」でよくゆすいで、パスタの中の塩分を抜いていたのです。
きつい塩のお湯でしっかりゆでているので、コシはしっかり出ています。塩分2.5%の濃い塩水でゆで上げて、それをお湯ですすぐという作り方に「プリッポン」の食感の秘密がありました。
■10月9日放送『ためしてガッテン』
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