見えないものが見えてしまう認知症がある!?
「認知症」といえば「アルツハイマー」というイメージですが、じつは高齢の認知症患者の5人に1人がかかっている「第二の認知症」と呼ばれる病気があります。どんな症状なのかを実例を見てみましょう。10月2日放送『ためしてガッテン』の「気づいて!新型認知症 見分け方&対策大公開」で紹介されていました。
目次
第二の認知症とわかって症状が回復
横浜市に住む男性(80歳)は、2年前に認知症が悪化。会話することも立ち上がることもできなくなっていました。家族によれば「話もできないし、よだれはたらすし、まるで死人みたい」だったといいます。
ところが、「第二の認知症」とわかって治療を受けたことで、いまや日課だった散歩もできるほどに回復。趣味のハーモニカも存分に演奏することができます。
すなわちこの病気、発見できれば改善する可能性があるのです。逆に、この病気はアルツハイマーやほかの病気と間違えられているケースが非常に多く、気づかないでいるとどんどん悪化するのです。
第二の認知症の特徴的な症状とは
男性の症状を見て、この病気の特徴を見ていきましょう。この男性が発症したのは3年前。鉄鋼メーカーのサラリーマンを20年前に引退してからも、手品やダンスなど多くの趣味を楽しんできました。
それが突如、近所を歩いていて道に迷ってしまったのです。また、ものを置き忘れてあわてて取りに戻ることが増え始めました。かかりつけの医師に相談して、記憶力・判断力のテストをしたところ、問題なし…という診断。家族も本人も、さして気にしませんでした。
しかし、異変に気づいたのは奥さんでした。2年半前ごろから、家族の付き添いなしにトイレに行けないことが増え始めたのです。それから2ヵ月後、さらなる異変が夜におきました。奥さんが浮気をしていると疑い始めたのです。
そして、2年前のある日、とんでもない事態がおこりました。なんと、家に正体不明の男たちがいると、警察に通報する騒ぎをおこしてしまったのです。男性を連れて居間を覗いてみると誰もいません。しかし、奥さんに対して「お前もグルじゃないか」と疑ってかかるのです。
■10月2日放送『ためしてガッテン』
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