「見えない血尿」に潜む重大な疾患とは?
「血尿」といっても、真っ赤なおしっこがすなわち危険…というわけではありません。本当に危ないのは「見えない血尿」です。9月11日放送『ためしてガッテン』の「がん腎臓病を見逃すな!危ないおしっこの真実」で紹介されていました。
「トマトジュースのような真っ赤な血尿」を体験した女性がいます。この女性が病院で受診したところ、医師の診断は「膀胱炎」。抗生物質をもらって3日間ほどですぐに治ったといいます。
膀胱炎の場合、炎症が膀胱全体に広がることがあって、その場合には大量に出血するケースがあるのです。とはいえ、膀胱炎は慢性的になると怖い病気ではありますが、基本的には短期間の治療でよくなるものです。
このように、血尿の危険度は色で判断することはできません。2010年に1,500人以上を対象に行われた海外での調査によると、見えない血尿の原因の65%は「たまたま」だとか。
じつは「血尿」自体は一過性のものが多いのです。女性の場合は経血が混じってしまうこともありますし、高齢者の場合は血管がもろくなって血が出やすくなることがあります。
ところが、見えない血尿の原因の残り35%のうち、22%は「膀胱炎」、10%は「前立腺肥大」。そして、本当に怖いのは残りの3%の「その他」に含まれている、腎炎などの「腎疾患」や「膀胱がん」なのです。
つまり、健康診断などで見つかる「血尿」のほとんどが一過性であることが、多くの人が血尿を放っておいてしまう原因。こうして再検査を受けずにいることで、重大な疾患に気づくのが遅れてしまうのです。
■9月11日放送『ためしてガッテン』
【がん腎臓病を見逃すな!危ないおしっこの真実】
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