健康診断の「再検査」は必ず受けるべし!
本当に危険な血尿はどのように見つければよいのでしょう? その答えは健康診断の「再検査」にあります。再検査では、尿を顕微鏡で調べて「血のカタチ」を確認してくれるからです。9月11日放送『ためしてガッテン』の「がん腎臓病を見逃すな!危ないおしっこの真実」で紹介されていました。
目次
再検査は顕微鏡で血のカタチを確認
健康診断の再検査と聞くと、多くの人が同じ検査を再び行うと思っているのではないでしょうか。じつは再検査では、尿を顕微鏡で調べて「血のカタチ」を確認します。血尿には必ず赤血球が必ず含まれていて、その形を調べているのです。
私たちの腎臓は、糸球体という毛細血管の集まりです。この中を通っている血液から尿が作られています。毛細血管の壁には小さな穴が開いていて、血液中の老廃物や余分な成分をここで漉し取って、尿として体の外に排出するのです。
赤血球が変形していると腎臓病の疑い
このフィルターの役割をはたしている血管の穴。基本的には、健康なときは赤血球のほうが穴より大きいため、せき止められて外に出ることはありません。しかし、何らかのトラブルでこのフィルターが壊れてしまうと、赤血球が血管から出てしまうのです。
このとき、赤血球は血管の穴を無理やり通るようなものであるため、形が変形します。すなわち、血尿の赤血球が変形していれば腎臓病の疑いがあり、変形していなければ腎臓以外の病気の疑いがあると診断できるのです。
さらに、顕微鏡では「がん細胞」を見つけることも可能。がんの組織から出血するときに、がん細胞も一緒に出てくることがあるからです。
■9月11日放送『ためしてガッテン』
【がん腎臓病を見逃すな!危ないおしっこの真実】
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