4人に1人に「新型鼻づまり」の可能性アリ!?
「片側だけの鼻づまり」はとんでもない病気のことも…。なんと上あごの歯の根が副鼻腔内に飛び出して化膿している可能性もあるのです。4人に1人におこるというこの「新型鼻づまり」がどうしておこるのか、詳しく見ていきましょう。11月6日放送『ためしてガッテン』の「ズズッ!あなたの鼻水に潜むまさかの現代病」で紹介されていました。
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歯性上顎洞炎が正式な病名
国立科学博物館の馬場悠男さんによると、現代人の場合には上あごの骨が薄くなっていて、痩せている状態とのこと。これを縄文人の骨と比べてみると、全体としてしっかりして厚さも違っています。
この部分は「歯槽骨」と呼ばれる骨。固いものを噛めば噛むほど発達します。現代人は柔らかいものばかり食べているため、この歯槽骨が薄くなっていて、歯の根っこが副鼻腔に飛び出しているのです。割合でいうと、4人に1人は歯が副鼻腔のほうに飛び出しています。
正式な病名は「歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)」。原因となるのは、前歯はあまり関係なく、奥歯の3つ4つが原因となります。成長する過程で上顎洞と呼ばれる副鼻腔に歯が突き出ていると、この病気になりやすいのです。
突き抜けた状態でも、何もないという人はたくさんいます。ただし、たまたまその人が歯のケアを怠って虫歯にずっとなっていると、「歯性上顎洞炎」となってしまう可能性があるのです。
歯性上顎洞炎は片方だけ鼻づまり
どういった人がなりやすいかというと「虫歯の治療を怠った人」それと「差し歯のケアを行った人」です。治療を受けただけで満足するだけでなく、その後のケアが大切ということ。治療済みの歯も要注意、ケアを忘れずに行いましょう。
「歯性上顎洞炎」の見分け方は「片方だけの鼻水・鼻づまり」と「上あごの奥歯が痛い」の組み合わせ。片側だけ重かったり、鼻水が出たり、臭かったり…そういうときは要注意です。そして、その下の歯がしみたり、歯槽膿漏のように歯茎が腫れたりしていたら、この病気である可能性が高くなります。
この場合、鼻も悪くなるし歯も悪くなるため、歯科・口腔外科と耳鼻咽喉科の両方がある大きな病院で診察を受けるのがおすすめです。以前は「蓄のう症」でくくられていた病気が、現在はさまざまな病気に進化しているのでした。
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