グラム陰性菌が大繁殖!女性の飲酒は要注意
1968年の女性の飲酒者割合は20%強。それが2013年には80%強と4倍にも増えました。飲酒が増えるとともに、女性の体内ではグラム陰性菌が大繁殖。このグラム陰性菌が原因でアルコール肝炎になってしまうのです。12月17日放送『ためしてガッテン』の「酒と肝臓と男と女SP」で紹介されていました。
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グラム陰性菌でアルコール性肝炎に
グラム陰性菌とは、便の中の腸内細菌。グラム陰性菌は男女ともに持っているもの。このグラム陰性菌は、アルコールをたくさん飲み続けると増殖すると考えられています。とはえい、この状態では何も悪さはしません。
グラム陰性菌が問題になるのは死んだとき。死んだ途端にその死骸が毒素となります。この毒素が吸収されて向かう先は肝臓。とはいえ肝臓の免疫細胞が、この毒素を分解してくれます。
問題がおこる引き金は女性ホルモン。女性ホルモンがこの毒素を感知して肝臓にそれを伝えると、肝臓の免疫細胞が過剰に反応。アルコール性肝炎となってしまうのです。
グラム陰性菌は男女とも飲酒で増える
グラム陰性菌が飲酒で増えるのは男女とも一緒。しかし、女性ホルモンが過剰に反応してしまうことで、女性はアルコール肝炎になりやすいのです。
しかも、お酒を飲んで肝炎になるというのは中年以降のイメージですが、そうでない事例もあります。29歳の女性は若いころから、仲間内ではお酒に強い女性として知られていました。
しかしある日、検査をすると肝機能のストレス度を表す値であるγ-GDPが「1191」という結果が出ます。正常範囲は「10~47」。正常値の25倍以上の数値です。医師からはアルコール性の肝炎だと告げられました。26歳のときのことです。「このままだと30代で死んでしまう」といわれたといいます。
グラム陰性菌で死亡リスクが上がる
アルコール消費量と死亡率の相対リスクを見てみましょう。男性がまったくお酒を飲まないときの死亡リスクを「1」としたとき、1日あたり1合から2合弱までは少し下がります。
これは「酒は百薬の長」といわれる範囲です。それが男性の場合は1日あたり2合でほぼ「1」、3号で「1.2」とそれ以上は右肩上がりにリスクが上がります。
これが女性だとどうなるのでしょう? リスクが下がっているのは1日あたり1合まで。それ以上は死亡リスクが上がっていきます。このように、女性の体はグラム陰性菌の過剰反応がおきやすいことが原因で、アルコールの影響を受けやすいのでした。
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