「鼻呼吸」で花粉症が完治する!?
現代人の抱えるアレルギーの多くが、じつは呼吸を「鼻呼吸」に変えるだけで治ってしまうことがあるとか!? 実際、医師の指導のもと「鼻呼吸」に変えただけで、それまで悩んでいた花粉症がピタリと止まったという事例もあるほどです。その理由を詳しく見ていきましょう。
目次
鼻がフィルターの役割を果たしている
そもそも人間の呼吸は、鼻で行うことを前提に身体は作られています。鼻の穴には、鼻毛などの外敵を体内に取り込まないための機能を備えているのです。
簡単に説明すると、鼻から空気を吸うと鼻腔を通るあいだに浄化・加湿されて、肺が酸素を吸収しやすい状態になります。つまり鼻がフィルターの役割を果たしているのです。
ところが、呼吸を口でしてしまった場合、これらの防御壁なしに直接、外敵がノドをはじめとする体内に侵入してしまうというわけです。そして、これら外敵に対する身体の過剰反応が、数々のアレルギーを引き起こしている原因。だからこそ、鼻呼吸が花粉症のくしゃみや鼻水、鼻づまりなどのすべてを解消するのです。
鼻呼吸で体内に侵入する花粉を減らす
これは花粉症にもいえることです。口呼吸によって直接、ノドなどから体内に侵入する花粉に対するアレルギー反応で花粉症は発症します。
鼻呼吸することによって花粉を鼻でフィルターすれば、体内に侵入する花粉が減るというわけです。実際、医師の指導のもと鼻呼吸に変えただけで、それまで悩んでいた花粉症がピタリと止まったという事例もあります。
それでは、どうして現代人に口呼吸の人が多いのでしょう。じつはこれ、赤ちゃんのおしゃぶりと関係があるといわれています。おしゃぶりは強制的に鼻呼吸をさせる、いわば訓練のようなもの。それを早めに切り上げる親が多くなったために、口呼吸をする人が増えてしまい、結果的にアレルギー体質の人が増えているのです。
とはいえ、いったん口呼吸がクセになるとなかなか「鼻呼吸」には戻せません。しかも花粉症シーズンは鼻が詰まってなおさら鼻呼吸はつらいもの。シーズンオフから徐々に「鼻呼吸」取り組んでいくのがよいでしょう。
花粉症が腸内環境のバランスで軽減
腸内環境のバランスの乱れが花粉症などの発症に大きく影響を及ぼすことが注目されています。そんななか、抗生物質の服用で腸内のバランスが崩ることによって「ぜんそく」が悪化する仕組みを、筑波大学の研究チームが世界で初めて突き止めました。花粉症の新しい治療法が生まれるきっかけになるかもしれません。
人間の腸には500種類以上、100兆個以上の腸内細菌が共生しています。研究グループは、抗生物質を投与したマウスの腸内でカビ(真菌)の仲間「カンジダ」が腸内で異常に増えて、ぜんそくの症状が悪化していたことを解明したのです。
研究チームは、複数の抗生物質をマウスに投与。服用の仕方によっては腸内の乳酸菌などの善玉菌が大幅に減り、一方でカンジダが異常に増えたのです。このカンジダが生成する生理活性物質が血液によって肺に運ばれると、免疫細胞が増えすぎてぜんそくの炎症を悪化させることも解明しました。
さらに抗真菌剤などで治療すれば、マウスのぜんそくの症状を軽減することも確認。これにより、これまでとはまったく違う発想の花粉症などのアレルギー疾患の治療法が生まれる可能性が出てきたのです。
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