まな板の生臭さは「ミカンの皮」で解消する
しつこい「まな板の臭い」は悩みの種。とくに魚をさばいたりした生臭さは、洗ってもなかなかとれずに困っている人も多いでしょう。なんと、この臭いを簡単にスッキリ落とせる裏ワザがあるのです。2月26日放送『ためしてガッテン』の「驚きの最新ワザ大連発!」で紹介されていました。
そもそも、まな板に臭いがつくのはなぜでしょう。魚をさばくと、まな板に油などが出てきます。この油などには「トリメチルアミン」という生臭い臭いの成分が含まれてます。このトリメチルアミンは非常に粒が小さいため、まな板の中に入り込んでそこに留まってしまうのです。
その対処法を調べてみると「ショウガ」「酢水」「茶がら」「ミカンの皮」「塩」など、いろいろなもので洗う方法が見つかりました。実際に魚をおろしたまな板を使って、実験してみました。
臭いが取れた順でランキングすると、5位がミカンの皮、4位がショウガ、3位が茶がら、2位が塩、1位が酢水となります。なお、酢水は酢1に対して水3の割合で作りました。
しかし、その2時間後に再び臭いをかいでみると、ランキングが変動。5位が茶がら、同点3位がショウガと塩、2位が酢水となります。そして、1位がミカンの皮だったのです。
なぜこのような結果になったのでしょう。ミカンの皮には「クエン酸」が含まれています。このクエン酸は酸性、トリメチルアミンはアルカリ性のため、臭いの元を中和してくれるのです。しかも、ミカンには「リモネン」という成分が含まれていて、油汚れを落としてもくれます。
つまり、臭いの元を落としながら、臭いを消してくれるダブルの洗浄効果が得られるのです。しかも、柑橘系の匂いは揮発しやすい性質を持っています。このため、ミカンの匂いが残ってしまうことはありません。
実際に行うときは、軽く水洗いしたあとにまな板を5つのエリアに区切り、皮の表面でそれぞれ8往復程度、こすり付けてください。これで、魚の生臭い臭いをスッキリ落とすことができるのです。