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5項目以上で要注意!!「味覚障害チェック」

「カレーライスを食べても味がしない」「味の濃いラーメンがゴムのような食感」…それが突然おこる「味覚障害」です。このほど、歌舞伎役者の中村吉右衛門さんが苦しい闘病生活を明かしたことでも注目を浴びました。変化しやすく見落としがちな味覚障害のチェック方法を紹介します。10月27日放送『駆け込みドクター!』の「あなたの不調を解決SP」で取り上げられていました。



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5項目以上で要注意!!「味覚障害チェック」


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味覚障害は5つの味を感知しづらい

いまも味覚障害の治療中の患者さんに、味がわからないと思ったきっかけを聞いてみました。それは「口の中が常に苦くて、ちょっとピリピリする感じ」といいます。

当時は歯の治療中でそのせいだと思っていました。しかし、いつもはおいしいハンバーガーを食べたときにまったく味がしなくて「雑巾を食べている」感じだったり、プリンを食べるとちょっとしょっぱい感じがしたり…生活に楽しみがなくなったといいます。

それでは、なぜ「味覚障害」がおこるのでしょうか? 本来、舌は「甘み・塩味・酸味・苦味・うま味」の5つの味を感知しています。しかし、「味覚障害」になると、それらの味を感知しづらくなるのです。


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味覚障害の予防には亜鉛を含んだ食材

味を感知しているのは舌の表面にある「味蕾(みらい)」と呼ばれる細胞。この味蕾は皮膚と同じくらい新陳代謝が活発な場所。その新陳代謝に必要な栄養素が「亜鉛」です。この亜鉛不足が「味覚障害」のおもな原因といいます。

無理なダイエットや偏った食生活を続けていると、亜鉛不足に陥り「味覚障害」となる確率が高まるのです。また、ストレスや内臓疾患が原因になる場合もあるといいます。

「味覚障害」の予防には「肩ロース」「豚レバー」「純ココア」など、亜鉛を豊富に含んだ食材を食べること。症状が進行すると、摂食障害やうつになることもあります。原因を解明して、それに合った対処が必要です。


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味覚障害は気づかぬうちに症状が進行

とはいえ「味覚障害」は誰にでも起こりうる身近な病。味覚は変化しやすく見落としがちなため、注意が必要です。次の「味覚障害チェック」で、5項目以上当てはまる人は要注意です。

【味覚障害チェック】

  1. タバコを吸う
  2. ダイエットをしている
  3. パン食が多い
  4. 加工食品をよく食べる
  5. アルコールをよく飲む
  6. 食べ物の味が薄く感じることがある
  7. 歯周病や虫歯がある
  8. ストレスが多い
  9. 寝不足が続いている
  10. 多種類の薬を飲んでいる

外食ばかりしていると、日本人が本来持っている「うま味」がわからなくなっていることが多いのです。とくに1人暮らしの場合などは、知らず知らずのうちに症状が進んでしまう危険があります。


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機能的な問題でない味覚障害もある

とはいえ、味覚障害チェックで該当したとしても、そのすべてが亜鉛不足が原因というわけではありません。味の濃いものばかりを食べていると、どうしても味覚が鈍感になってしまうからです。

最近では、こうした機能的な問題でない味覚障害が多いといいます。実際に1~2週間ほど減塩生活をするだけで、味覚の感度が上昇。薄味でもきちんと感じられるようになって味覚が正常化するケースもよくあるのです。

たとえば柑橘類に含まれるクエン酸は、塩味を強くしてくれます。薄味で物足りないときなどにレモンなど絞ってかけると効果的です。


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そのほかの味覚障害の原因とは?

なお、唾液の分泌が減少しても味覚障害をおこします。唾液の分泌量が減ると雑菌が繁殖しやすくなり、味覚障害の原因になるのです。加齢や薬剤によっても唾液の分泌は減少します。ふだんからよくかむ習慣をつけて分泌を促しましょう。

うつ病など心因性の味覚障害もあります。また、突発性味覚障害、鼻風邪で匂いがわからない風味障害、脳卒中によるものなど原因はさまざまです。

味覚障害の症状があったら、まずは飲酒や刺激物の摂取をストップ。亜鉛を豊富に含む食材を選んで、よく噛んで唾液の分泌を促すように食事しましょう。それでも改善しない場合は、耳鼻科の受診をオススメします。


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子供の野菜嫌いは味覚障害ではない

「甘み・塩味・酸味・苦味・うま味」というのが5つの基本味。このうち、人間が生命の維持を実現するために本能的に避けようとする味があります。それが、腐ったものの酸っぱさである「酸味」と、毒物の味である「苦味」です。

人間はこれを本能として拒否するように育っています。このため、子どもが苦い野菜を嫌いなのは当然のこと。本能的に嫌がるように味覚がプログラムされているのです。けっして、味覚障害ではありません。

そして、野菜嫌いの子どもには「ベーコンスープ」を作るのがよいといいます。苦味成分といのは、野菜の細胞の中に含まれているもの。これをスープで煮ること、苦味成分が溶け出して薄まるのです。また、味付けをベーコンにしていることもポイント。脂肪やうま味というのは、コカインと同じくらい脳に快感を与える物質だからです。


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人間は運動すると味覚が変わる生物

いわば止まらないほどポテトチップスを食べてしまう味覚の作用を利用して、野菜を食べさせるというわけ。ちなみにカナダの調査では、自分の恋人よりもベーコンが好きという人が4分の1もいたいいます。

一方で、人間というのは、運動すると味覚が変わる生物です。運動すると疲れるので「甘味」が欲しくなります。また、汗も出るので「塩味」も欲します。クエン酸回路と呼ばれるエネルギー代謝のために「酸味」も必要です。

このため運動後は「甘味」「塩味」「酸味」の感度が上がるため、食べ物をおいしく感じやすいというわけ。野菜嫌いの子どもには運動をさせて味覚の感度を上げてから食べさせるのもよいかもしれません。

■10月27日放送『駆け込みドクター!』
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