すいすいパスタがゆで時間たった1分で済む理由
料理研究家のアレックスさんは「One Minute Pasta」すなわち「1分パスタ」を開発した人です。11分もかかるパスタのゆで時間が大幅短縮できるとか。それこそが、ゆで時間1分の「すいすいパスタ」です。10月9日放送『ためしてガッテン』の「うまっ!次世代パスタ」特集で紹介されていました。
目次
すいすいパスタの作り方は簡単
アウトドア料理の達人・小雀陣二さんは「すいすいパスタ」がお気に入りとか。その調理法を見てみると、パウチに入れたふにゃふにゃしたパスタを取り出して、それをマグカップに入れています。そして、1分ほどでゆで上がったのです。このふにゃふにゃしたパスタは、事前に水につけたパスタ。じつは、山に登る前にパウチに水を入れて、持ってきたものだったのです。
すいすいパスタの作り方は「パスタ100g」に対して「水300ml」。バットなどで浸しておくだけです。給水時間は「1.4mm」で「1時間」、「1.7mm」で「1時間半」、「1.9mm」で「2時間」。名づけて「すいすいパスタ」です。
すいすいパスタは驚くべきことに、時間を超えて給水しすぎる心配はありません。しかも、水につけたまま冷蔵保存が可能です。冷蔵庫に入れておけば3日間は保存がききます。
さらにすいすいパスタは、水を切って保存袋で冷凍保存することも可能。1ヶ月ほど保存できます。この場合は、熱湯に入れてほぐれてから、1分ほどゆでればOKです。
すいすいパスタが1分でゆで上がる理由
実際にすいすいパスタを用意してみると、ゆでる前はまるで冷麦のように白色。それを熱湯に入れると、あっという間に黄色いパスタ色に変わります。1分ほどで取り上げて食べてみると、食感は普通のパスタとまったく変わりません。イメージ的にはレロレロになって弾力がなくなってしまったいる食感を想像してしまいますが、すごい弾力に驚きます。
通常のとおりに乾麺をゆでると、パスタの外側から徐々に水がしみ込んでいくため、徐々に「糊化」が進んでいきます。すいすいパスタの場合は、あらかじめ水が内側までしみ込んだ状態。じつは水は熱を伝えやすい性質があるため、熱湯に入れた瞬間に内側も「糊化」が進みます。
あらかじめ吸わせていた水が熱を伝えて、瞬時にでんぷんを「糊化」させるのです。このため、すいすいパスタはたった1分でゆで上がるというわけです。
すいすいパスタを使った炊き出しレシピ
すいすいパスタを使ったレシピを紹介しましょう。「世界の料理人1,000人」に選ばれたこともあるイタリア料理の奥田政行シェフ。さすがにお店で、すいすいパスタは使いませんが、じつは東北大地震の際の「炊き出し」では活用していたといいます。
そのときにも作ったという、すいすいパスタのレシピ「卵とチーズのコンソメスープパスタ」を紹介しましょう。用意する材料は次のとおり。鍋ひとつで作れます。
■すいすいパスタレシピの材料
- 1.4mmパスタ 20g
- コンソメスープ 260ml
- 卵 1個
- 粉チーズ 5g
- 塩 少々
まずパスタを折って、コンソメスープに浸しておきます。1.4mmパスタですいすいパスタを作る場合は「1時間」が目安ですが、コンソメスープは塩分が多いため「2時間」ほど漬け込んでおきます。
そして、スープとパスタを鍋に入れて沸騰させ、1分ほどゆでます。そこに、溶き卵に粉チーズと塩を入れたものを加えて、軽くかき混ぜたらでき上がりです。
■10月9日放送『ためしてガッテン』
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