原因不明の激しいめまいが自宅療養で治った!
病院に激しいめまいを訴えて来院した患者のうち、じつに53.8%は「自宅で治せるめまい」だとか。原因不明の激しいめまいに襲われた実例を見ながら、その治療法を見てみましょう。めまいの種類と原因の見分け方も解説します。9月4日放送『ためしてガッテン』の「めまいは自宅で解決!新発想の劇的改善ワザ」で紹介されていました。
目次
めまいの原因を求めて病院を転々
埼玉県に住む68歳の女性を、はじめて原因不明のめまいが襲ったのは2012年。それまで一度もめまいを経験していませんでしたが、ある日、立ち上がった瞬間に激しいめまいに見まわれました。
心配になってすぐに病院で脳の検査を受けると、幸い脳にはまったく異常はありません。しかし、めまいの原因は不明のままです。
それから1ヵ月後、今度は車から降りたとたん、再び激しいめまいに襲われました。それからめまいの間隔はどんどん狭まり、毎日のようにおきるようになっていきます。そして、激しいめまいは朝に集中しています。
めまいの原因を求めて病院を転々としても原因は不明。ところが、そんなときに出会ったのが、自宅でめまいを治す治療法。半信半疑で試した結果、なんと翌日からめまいがおきなくなったのです。
高い枕を使ったらめまいが治った
それは寝る前に仰向けになった状態で、天井を見て10秒、顔を右に向けて10秒、また天井を見て10秒、左に向けて10秒…と行うだけ。これで翌日からめまいが治ったのです。
埼玉県に住む37歳の女性の場合、朝にふとんから出ようとしたときに突然、激しいめまいが襲ってきました。怖くて周りが見られず、思わず目を押さえてしまったとか。船に乗っている…というのが一番近いイメージで、とにかく気持ち悪かったといいます。
その後、何度も激しいめまいに襲われましたが、家の中のあるものを変えることによって一週間で改善してしまったとか。それは「枕」です。もともと枕を使っていなかったのを、少し高い枕を使いはじめたら一週間でめまいが治りました。
めまいの原因は耳石のかけら
このめまいの原因となっているのは「耳石」です。「感覚毛」という毛のようなものの上に乗っていて、体の前後左右の動きや上下の動きをそれぞれ感知します。この耳石がちょっとした衝撃や老化によって一部が欠けることがあって、そのかけらが三半規管に入ってしまうことにより、めまいがおきているのです。
天井を見て10秒、顔を右に向けて10秒、また天井を見て10秒、左に向けて10秒…と行うのは、耳石のかけらを三半規管内で移動させる治療法。こうして徐々に砕けさせようというものです。
一方の少し高い枕を使う治療法は、三半規管を耳石よりも高い位置に保持しておくための措置。こうすることで、耳石のかけらが三半規管に入っていきにくくするのです。
めまいの種類で原因が異なる
なお、この耳石のかけらによるめまいは「良性発作性頭位めまい症」という病気。安静にして1分以上めまいが続く場合は原因が異なります。めまいの種類は「グルグル型」「フワフワ型」「クラクラ型」の3つです。
グルグル型は回転性のめまいと呼ばれ、おもに内耳の障害が原因。良性発作性頭位めまい症のほか、メニエール病などがこれにあたります。
フワフワ型は動揺性のめまいと呼ばれ、こちらは脳幹という脳の根元部分の障害がおもな原因です。ストレスなどでもおこりますが、脳梗塞などを発症していることもあります。
クラクラ型は立ち上がったときに目の前が暗くなるめまい。血圧の異常や貧血などが原因です。起立性低血圧などがよく知られています。
■9月4日放送『ためしてガッテン』
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