サルコペニア肥満に「豆乳生姜鍋」がイイ理由

見た目だけでわからないのがサルコペニア肥満。一見、細身に見える女性でも太ももをMRIで見ると脂肪が多い…というケースも。さまざまな生活習慣病を引き起こすサルコペニア肥満は最悪の場合、寝たきりなることもあるのです。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。

サルコペニア肥満の骨格筋肉率

サルコペニア肥満は筋肉量から見極めることが可能です。そこで、自分の筋肉量を知っておくことが大切。市販されている体重計などで測定できる筋肉量でも目安にすることができます。

骨格筋肉率の目安としては、男性なら標準が32.9～35.7％ほどです。これが5.0～32.8％の範囲だと筋肉量は少な目と判断されます。ちなみに、女性の標準は25.9～27.9％。25.8％以下は筋肉量は少な目となるのです。

筋肉が少ないと判定された人は筋トレが大切。一方、肥満と判定された人には有酸素運動が効果的。すなわちサルコペニア肥満を予防するポイントは、筋肉量を増やすと同時に脂肪を減らすことなのです。

サルコペニア肥満に豆乳生姜鍋がイイ

そんなサルコペニア肥満を予防する鍋料理があります。それが「豆乳生姜鍋」です。生姜は脂肪燃焼に効果を発揮。生姜に含まれるショウガオールが血流をよくして代謝をアップします。これが脂肪を減らすのです。

鍋の具材を食べる順番にも気を遣います。まず豆乳スープを飲んでから野菜、そして海鮮モノへと進んでいきましょう。というのも、まずは豆乳でタンパク質を腸を入れます。そして、肉や魚の前に野菜を食べておけば、脂分の抑えてくれるのです。

筋肉の材料となるタンパク質はしっかり腸で吸収させる一方、余分な脂分などは野菜の食物繊維で腸の吸収をブロックするというわけです。豆乳と生姜の組み合わせは、筋肉を増やして脂肪を減らせるので、サルコペニア肥満の予防に効果を発揮します。

豆乳は良質なタンパク質だけじゃない

豆乳は良質なたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルを含んだすぐれた食材だけあって、サルコペニア肥満の解消以外にもさまざまなメリットがあります。まず、豆乳に含まれるどんな成分がダイエットに有効なのでしょう？

まず「大豆サポニン」が挙げられます。腸内を縮小させ、脂肪、糖質の吸収を遅らせたり、満腹中枢を刺激して食欲を抑え、食べすぎを防止する効果があります。

「大豆ペプチド」は、吸収してしまった脂肪の燃焼を促します。基礎代謝を高めるため、運動しなくても脂肪を燃焼する効果が期待できます。

「大豆タンパク質」は、食事でとった余分な脂質やコレステロールを吸着して排出してくれる性質があります。これにより、コレステロールや中性脂肪値を下げる働きがあります。また、体脂肪の燃焼を促進し、体脂肪の蓄積を抑える効果があります。

大豆イソフラボンは美肌効果が高い

「オリゴ糖」は、腸内にあるビフィズス菌や乳酸菌の栄養源。便通がよくなることで、美肌、ダイエット効果が期待できます。

なかでも「大豆イソフラボン」は、美肌効果が高いことで知られています。体内で女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするため、生理不順の改善、更年期障害、乳がん、骨粗しょう症の予防など女性ホルモンが関連する症状に効果があるといわれています。

また、ダイエット時に感じがちなストレスは女性ホルモンの分泌を低下させ、痩せにくくなるこれが原因となります。このホルモンバランスを整え、痩せやすい状態をキープする効果が期待できるというわけです。さらに、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促したり、角質の水分量を増やすことで肌の保湿力を強化させる作用もあるのです。

ダイエットのほか美肌にも効く豆乳の魅力