鼻づまりが片方だけ…それは虫歯が原因かも!?
たかが鼻づまりと放っておくと、命に関わる病気に発展することもあります。とくに、鼻づまりが片方だけにおきているときは危険信号。花粉症や風邪による鼻づまりは両方におきるものだからです。鼻づまりが片方だけのときに疑うべき病気とは何でしょうか?
目次
鼻づまりが片方だとがんの可能性
鼻づまりが片方だけのときに疑うべき病気は、大きく3つあります。「上顎洞がん」と「副鼻腔真菌症」「歯性上顎洞炎」です。
「上顎洞がん」は、副鼻腔の1つである上顎洞にがんができる、最悪の場合は死に至る病気です。詳しいメカニズムはわかっていませんが、喫煙やほこり、細菌などが原因といわれています。異物を吸い続けることで上顎洞の粘膜が傷ついて炎症が慢性化。細胞ががん化してしまうと考えられています。
上顎洞がんの早期発見のポイントこそ「鼻づまりが片方だけ」という症状です。さらに、鼻水に血が混じったり、黄色く粘ついているようなら、すぐに病院で診察を受けるようにしてください。
カビが原因の片方だけの鼻づまり
片方だけの鼻づまりが見分けるポイントになるのが「副鼻腔真菌症」。鼻の奥にある副鼻腔と呼ばれる空間にカビが侵入してしまう病気です。そこを起点にカビが増殖することで炎症が発生。さまざまな症状を引き起こします。
原因となる「アスペルギルス」は、どこの家庭にもいるごくありふれたカビ。室内の空気中、とくに家のほこりの中にたくさん住んでいることが知られています。通常のカビは人の体温では生き続けられませんが、アスペルギルスにとっては人の体温は適温。枕や人と接する布団に生えやすいのが特徴です。
ほとんどの場合、吸い込んだカビは免疫反応によって退治されてしまいます。しかし、免疫力が落ちていたりすると、この病気を発症することになるのです。
虫歯が原因で鼻づまりが片方だけ
鼻づまりが片方だけにおきる原因が、虫歯であることもあります。それが「歯性上顎洞炎」と呼ばれる病気です。
これは上あごの歯の根元が副鼻腔に飛び出してしまい、虫歯菌が副鼻腔に入ってしまって化膿してしまうもの。上顎洞が炎症をおこすと、まるで蓄膿症と同じような症状となるのです。
じつは、副鼻腔と歯の根あいだは数ミリほどの厚さしかありません。このため、現代人では歯根が副鼻腔に突き出ている人が多いのです。歯性上顎洞炎は珍しいものではなく、身近な病気といえるでしょう。
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