犬猫で感染!カプノサイトファーガ菌の恐怖
2013年5月、カナダで「犬」からの感染症による悲劇がおきました。それが「カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症」。日本国内でもこれまで8名の死亡が確認されている、恐ろしい病気です。10月21日放送『1分間の深イイ話』の「アナタを守る!身近な危険回避法SP」で紹介していました。
クリスティンさん(49歳)はその日、愛犬バスター君と遊んでいました。そのとき、手に軽い噛み傷を負ったのです。このとき犬の口の中にいる「カプノサイトファーガ菌」が、傷口から進入。しかし、傷も浅かったため、これなら大丈夫…とそのまま放置していました。
3日後、頭痛や発熱、倦怠感、吐き気などの症状が現われます。風邪かと思っている本人の思いとは異なり、このとき体内では急激な勢いで「カプノサイトファーガ菌」が増殖し、全身に広がっていたのでした。
そして深夜、意識を失うのです。病院に運ばれ、こん睡状態のまま症状はさらに悪化。手足の血管が詰まり、次第に細胞が死んでいく「壊疽(えそ)」という状態に陥ります。発症してから6週間後、クリスティンさんは命を取り留めたものの、左手と両足を失いました。
この感染症が恐いのは、症状が悪化するスピードが非常に早いことです。「この程度の傷なら大丈夫」と、自分で思い込んではいけません。そのまま放っておくことが一番危険なのです。
「カプノサイトファーガ菌」は、犬だけでなく猫の口の中にも存在します。咬まれたり、引っかかれたりして体調の異変を感じたら、すぐに病院で治療を受けることが重要です。
回避法としては、キスをするなどの過度の触れ合いは控えめにすること、そしてペットに触れたら手を洗うことが大切です。
■10月21日放送『1分間の深イイ話』
【アナタを守る!身近な危険回避法SP】
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