昼寝は「コーヒー飲んで30分眠る」が正解!!
主婦にとって午後の時間帯を充実させるためには「昼寝」をとったほうがよいというが定説です。ただし、昼寝の「寝すぎ」は禁物。「30分未満」にとどめるのがよいとされています。そのためには昼寝の前のコーヒーがオススメです。2月20日放送『得する人損する人』で紹介されていました。
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30分未満の昼寝で集中力がアップ
昼寝自体はよい行動なのですが、問題なのはその時間。いったん昼寝をすると1時間くらいは眠ってしまいがちですが、それは寝すぎです。文部科学省のデータによると、人は30分以上寝ると深い睡眠に入ってしまい、昼寝から覚めたあとの作業効率が悪くなります。
つまり、理想の昼寝は「30分未満」なのです。実際、福岡県有数の進学校であるの明善高校では、15分間の昼寝をとっています。
その結果、生徒の集中力はアップ。昼寝を取り入れる前と比べて、センター試験全科目の成績がアップしたのです。
昼寝前のコーヒーが30分後に効く
さらに近年、昼寝に関する驚きの研究結果が出ています。「心臓病」の予防には昼寝が効果的なのです。「1日30分」の昼寝を「週3回以上」する人は、しない人よりも「心疾患」で死亡するリスクが「37%」低いとか。しかも男性に限れば、働いている男性は昼寝をとると死亡率が「64%」も低いという結果も出ています。
とはいえ一度昼寝をしてしまうと、なかなか起きられない人も多いでしょう。そんなときは、昼寝の前に「コーヒー」を飲むとよいのです。
コーヒーは眠気覚ましのイメージがありますが、じつはカフェインが効き始めるのは「30分後」。つまり、昼寝をする前にコーヒーを飲めば、30分後にカフェインが効いてきて、気持ちよく目覚められるのです。
昼寝前のコーヒーは飲みすぎで逆効果
なお、コーヒーは飲みすぎると死亡率が上がるので注意が必要です。毎日4杯以上のコーヒーを飲む55歳未満の人は、飲まない人に比べて死亡率が高い…とする疫学調査結果を、アメリカのサウスカロライナ大などが発表しました。
今回の結果は、研究チームがアメリカの約44,000人にコーヒーを飲む習慣を書面で尋ね、その後17年ほど死亡記録などを調べたもの。55歳未満に限ると、週に28杯以上コーヒーを飲む人の死亡率は男性では1.5倍、女性は2.1倍になっているのです。55歳以上では変化はありませんでした。
一方で、米国立保健研究所(NIH)などは2012年、50~71歳の男女40万人対象の疫学調査で、コーヒーを1日3杯以上飲む人の死亡率が1割ほど低いとの結果を発表しています。コーヒーに含まれる抗酸化物質が健康にいいとする研究もあります。コーヒーを毎日3杯までにするのがよいようです。
昼寝の効果を実証するパワーナップ
「パワーナップ(power-nap)」とは、短時間睡眠の研究が進んでいるアメリカで提唱されている、15~30分程度の短い仮眠のこと。アメリカのコーネル大学の社会心理学者ジェームス・マースが提唱している睡眠法です。時間あたりに対する睡眠の効用を最大化する睡眠法とされています。昼寝の効果を実証する研究といえるでしょう。
このパワーナップ、ただ眠気をとるだけでなく、その後の作業効率も上がるのだとか。アメリカ海兵隊がパトロール前には必ずパワーナップを取ることを義務付けていたり、とくに頭を使うエンジニアを抱える企業では仮眠専用ポットを設けているところもあるほどです。
パワーナップの時間は15~20分が適度な長さ。30分を超えて眠ってしまうと深い眠りに達してしまうために、起きたときに疲れを感じてしまいます。場所は仮眠室や会議室、車の中などの暗い個室が望ましいですが、無理な場合はヘッドホンやサングラスなどでそれに近い環境を作りましょう。仰向けで眠るのが理想ですが、最悪の場合は机の上に突っ伏していてもOKです。
パワーナップの眠りすぎを防ぐために、眠る前にコーヒーなどのカフェインを摂取する「カフェイン仮眠」という方法もあります。コーヒーに含まれるカフェインの覚醒効果が現れるまでの時間は約30分。パワーナップをとるまえに飲めば、ちょうど30分ほどで目が覚めるというわけです。
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