長野はニラせんべいとシソジュースが長寿食材
3つめの長寿村は長野県高山村です。長野県は都道府県別平均寿命のランキングで男女とも1位になった県。人口7,527人の高山村は65歳以上の高齢者の割合が25%です。何を食べると長生きできるのでしょうか? 8月4日放送の『駆け込みドクター!』で「ニッポンが誇る長寿村!その秘密は”食”にあったスペシャル」で紹介されていました。
ある家庭では季節ごとに旬を迎える野菜がなんと60種類も栽培しているとか。じつはこれ、高山村では普通のこと。しかも、こんなに野菜がとれていても農家ではありません。育てているのは自分たちが食べる野菜だけ。まさに自給自足の生活です。
長寿食材は「山菜や野菜の瓶詰め」があります。ゴーヤやフキ、高原豆、サンショウ、キャラブキ、生姜、ツル人参、きゅうりなどを水煮や酢漬けにして、密閉状態で保存します。こうすることで、とれる季節が限られるものでも新鮮に食べられます。
「根曲がり竹」はカリウム含有量が野菜の中ではトップクラス。血圧を安定させる働きがあります。「くらかけ豆」は信州特産の青大豆の一種で、豆を乾燥させて保温します。食物繊維やビタミンB6が多く含まれます。
かつて長野県は、高血圧や脳卒中で倒れる人が多い県でした。その原因は漬け物や塩分の多いものをよく食べるという食習慣。それを改善するために、県をあげて減塩を指導しました。塩に変わって推奨したのが、酢などの調味料です。その甲斐あって、1人1日あたりの食塩摂取量は年々減少。1986年の「15.1g」から2010年の「11.6g」まで大幅に改善しました。それにともなって平均寿命が延びたのです。
「ニラせんべい」の味の決め手は自家製味噌と砂糖。少量の水でなじませたあとに小麦粉と卵を入れます。そして、畑からとり立てのニラを投入。表面をこんがり焼き上げたニラせんべいは、高山村の家庭の味です。「ニラ」は代謝をアップさせて食欲を増進させる働きがあります。夏バテ予防にもよいでしょう。
シソを煮出したエキスに砂糖とクエン酸を加えて水で割る「シソジュース」もポイント。シソに含まれるポリフェノールが細胞を活性化して、投下を防ぐ働きがあります。あっさりにしていて、夏場にオススメです。
高山名産「ひんのべ団子汁」も長寿ポイント。使用する食材はニラ、ごぼう、えのき、人参、大根、キャベツ、たまねぎ、じゃがいも。作り方はいたってシンプル。刻んだ野菜を鍋に入れ、自家製味噌で味付けするだけ。小麦粉で作った品延べ団子は手でちぎるのが高山村流。
軽く湯通ししたら、野菜を煮込んだ鍋に入れて人にたちさせれば完成です。人参やニラはβカロテンが豊富なので、老化防止や免疫力アップ、がんのリスク低下などに効果があります。
■8月4日放送『駆け込みドクター!』
【ニッポンが誇る長寿村!その秘密は”食”にあったスペシャル】
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