自律神経が乱れる夏バテは「温」で対処
冷房による「夏バテ」で体調不良となるケースがかなりあります。冷房がきいた室内に長時間いると冷えになる恐れがあり、屋外の暑さと室内の冷えを何度も繰り返すと、全身の機能を調節する自律神経が乱れてしまいます。
自律神経を整えるには、規則正しいリズムのある生活をすることが大切。たとえば、朝食を抜かないで決まった時間に3食きちんととり、夜は十分な睡眠時間を確保。だらっと過ごすのではなく適度な運動をします。よく動き、よく休むことが大切。規則正しい生活は夏に崩れやすいので、とくに意識するべきでしょう。
冷えの症状が目立つときや胃腸機能の低下したときは、冷たいものを避けて温かい食事や飲み物をとるようにします。また、風呂はシャワーで済ませるのではなく、ぬるめのお湯にゆっくりつかりましょう。リラックス効果で自律神経の働きを整えてくれるのです。
適度な運動も自律神経を整える効果が高く、食欲増進効果もあります。朝晩の比較的涼しい時間帯に軽い運動や散歩をするのがよさそうです。炎天下での運動は熱中症への注意が欠かせません。
寝る際は冷房を使わないほうがベター。寝ている間に体を冷やしすぎると、かえって疲労感が残ることになります。ただ、暑くて十分に眠れない事態は避けたいところ。「寝る前に部屋を冷やす」「タイマーを利用する」「設定温度を高めにする」などの工夫をしましょう。その場合も冷房の風が体に直接当たらないようにする必要があります。
体調不良がはなはだしかったり長引いたりする場合は、単なる夏バテではなく病気が隠れている可能性もあります。医療機関を受診したほうがよいでしょう。