「睡眠不足」が肥満を引き起こすメカニズムとは
「睡眠不足」が肥満を引き起こすことをご存じですか? 睡眠不足だと食欲を抑えるホルモンが減少するだけでなく、食欲をわかすホルモンが増加するのだとか。二重の意味で太りやすくなるのです。8月3日放送『駆け込みドクター!』の「快眠術で健康になる」で紹介されていました。
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睡眠不足は食欲が増すうえに満腹感が減る
アメリカ・スタンフォード大学の研究によると、食欲を増進させる「グレリン」というホルモンは、睡眠時間が短い人ほど増えるとのこと。8時間睡眠の人に比べて、4時間半睡眠の人は「1.3倍」ほど多くなったのです。
さらに、満腹感を与えて食欲を抑える「レプチン」とういホルモンは、睡眠時間が短い人ほど減っていました。9時間睡眠の人に比べて、6時間睡眠の人は「8割弱」ほどに減っていたのです。
つまり、睡眠時間が短いと食欲が増すだけでなく、満腹感も得られないためつい食べ過ぎてしまうことに…。すなわち、太りやすくなるというわけです。
子どもの睡眠不足も肥満を引き起こす
これは大人に限った話ではなく、子どもにも大いに関係します。子どもの睡眠不足は10年後に現れるというのです。
3歳児の睡眠時間について「9時間未満」と「10時間以上」の子どもに分けて、10年後の体型を計測したデータがあります。それによると、睡眠時間が短い9時間未満の子どものほうが「1.6倍」も肥満率が高かったのです。
アメリカのミシガン大学の調査結果では、9歳の時点で睡眠時間が短い子は12歳になった時点で肥満になりやすいのだとか。9歳の時点で10時間以上の睡眠をとっていた子どものうち、12歳になって肥満になったのは12%でした。それが睡眠時間が9時間以下の子どもは22%が肥満になったのです。
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