ヒネルトレーニングで腰やひざの痛みを克服
ひねって筋肉を鍛えると、代謝アップ以外にも効果がありました。「ヒネルトレーニング」を実践した人の実例を見てみましょう。歩けなかったほどの腰痛や足を引きずるほどのひざの痛みを克服できたのです。9月9日放送『主治医が見つかる診療所』の「代謝UPスペシャル決定版」で紹介されていました。
目次
歩けなかった腰痛が1ヶ月で改善した
千葉県在住の63歳の女性の場合、腰痛がなくなったといいます。いまから2年半前に突然、腰痛に襲われたこの女性、極度の痛みと腰から下にかけての痺れで、歩くこともできなくなったそうです。しかし、病院を回っても安静にするよう指示されるばかりで、改善しませんでした。
そこで松井さんの元をたずねたところ、神経だと思っていた腰痛の原因が「筋肉」であると指摘されたのです。女性の歩き方を見て、筋肉のバランスの悪さが腰痛の原因であると判断。独自のトレーニング法を指導したのです。このときに指導されたのが「横への動き」とひねりを加えた「ヒネルトレーニング」でした。
こんなことで本当によいのだろうかと思いつつ、1ヶ月を過ぎたころ、痛みが消えていることに気づいたのです。わずか1ヶ月で歩けなかったほどの腰痛が改善しました。
さらに思いもよらない効果もありました。ウエストが締まってきて、スタイルが改善。汗もよくかくようになって、トレーニング以来、一度も病院には行っていません。代謝が高まり、体全体が健康になったのです。
ヒネルトレーニングでひざ痛が解消
渋谷区でデザイナーをしている60歳の男性の場合、ひざ痛が治ったといいます。いまから5年前、この男性は足を引きずるほどの左ひざの痛みに悩んでいました。整形外科に行ったり、整体行ったりしても原因は不明。そのころ、たまたま通っていたジムで指導を受けたのが松井さんでした。
そのトレーニング法は、ひざの痛む部分を筋肉で守るという方法。そのなかには、もちろんヒネルトレーニングも含まれていました。すると、3ヶ月ほどで痛みがやわらいできて、1年したらまったく痛みがなくなったのです。
ヒネルトレーニングで筋力を強化したこの男性、続けるうちに体重が5kgも減量。さらに代謝がよくなったためか、肌がスベスベになったといいます。体重減少だけでなく、美肌効果もあったというのです。
ひざ痛が解消したヒネルトレーニング
ひざ痛が解消したヒネルトレーニングは、トレーニングにひねる動きを取り入れることで、カロリーを多く消費するのと同時に筋肉も効率よく鍛えられるメソッド。ヒネルトレーニングを行えば、代謝がアップしてやせやすい体が作れるのです。
まずは、姿勢をよくするヒネルトレーニング。立った状態でひじを曲げて手のひらを下に向けてください。ここから手のひらを横に広げていきます。このとき、手のひらをひねりながら上に向けていき、背中の筋肉を縮めていくように広げるのです。
この横に開くこの動きを15回行います。ポイントは肩甲骨でクルミを挟んで割るイメージを持つこと。このヒネルトレーニングは脊柱起立筋や菱形筋に作用して、代謝のアップと同時に姿勢をよくする効果があります。
ヒップアップのヒネルトレーニング
次に、ウエストシェイプのヒネルトレーニング。立った状態で右足だけつま先立ちになります。ここで腰に右手をあてて固定して、上半身を右足の方向へひねると同時に、右腰を上げるのです。
ポイントは、わき腹に缶を挟みそれをつぶすというイメージで行うこと。猫背ならないように注意して、この動きを左右それぞれ15回ずつ行います。わき腹にある腹斜筋や腹横筋に作用して、ウエストシェイプが期待できるトレーニングです。
最後は、ヒップアップのヒネルトレーニング。肩幅程度に足を開いて立ち、かかとを内側に入れるようにしてつま先立ちします。お尻にある梨状筋や中殿筋、大殿筋がターゲットです。
このとき、お尻に挟んだ割り箸を割るイメージを持つのがポイント。このヒネルトレーニングも15回行います。このヒネルトレーニングは、3つすべてを行ってもわずか5分程度。今日からでも始めてみるのはいかがでしょう。
ひざ痛に効くグルコサミンの効能
なお、ひざ痛というとサプリメントとしてCMなどで耳にする「グルコサミン」をイメージする人も多いはず。はたして、そもそもどんな成分でどんな効能があるのでしょうか?
「グルコサミン」は糖の一種で、グルコースにアミノ基(-NH2)が付いた代表的なアミノ糖です。動物の皮膚や軟骨、甲骨類の殻に含まれています。市販品としては、カニやエビなどの甲殻から得られるキチンを塩酸などで分解して製造されるものです。単一成分、またはコンドロイチン(コンドロイチン硫酸)との混合物として、栄養補給サプリメントや健康食品として販売されているのはご存じのとおりです。
一般的には「関節の動きをなめらかにする」「関節の痛みを改善する」などといわれています。人間での有効性については、硫酸グルコサミンの摂取が骨関節炎に有効です。ただし、重篤で慢性的な骨関節炎の痛みの緩和に対しては、その効果がないことが示唆されています。
安全性については、硫酸グルコサミンは適切に摂取すれば安全です。塩酸グルコサミンは短期間、適切に摂取する場合は安全性が示唆されています。グルコサミン摂取による血糖値、血圧、血中コレステロール値の上昇などが懸念されているので、糖尿病、高脂血症、高血圧のリスクのある人は利用に注意が必要です。
また、甲殻類海洋生物由来の硫酸グルコサミンは、甲殻類アレルギーの人においてアレルギー反応を誘発する懸念があります。妊娠中・授乳中の安全性についてはデータが十分でないことから使用を避けるべきとの指摘もあります。
ひざ痛に効くコンドロイチンの成分
グルコサミンと並んで、ひざ痛に効くといわれている「コンドロイチン」。はたして、これはどんな成分がどのように効くのでしょうか?
コンドロイチンは、ギリシャ語で「軟骨」を意味する「コンドロス」がその語源。正しくは「コンドロイチン硫酸」と呼び、軟骨、結合組織、粘液に含まれるムコ多糖類の一種。動物の細胞外基質に多く存在し、軟骨の場合、乾燥重量の約30%を占めるほどです。
一般的には「骨の形成を助ける」「動脈硬化や高血圧を予防する」などといわれています。ヒトでの有効性については、骨関節炎の緩和に対する検討が行われていますが、効果についての見解が一致していません。まれに上腹部痛、吐き気、などの副作用が見られます。
コンドロイチンが深くかかわっている機能の1つが「水」のコントロールです。コンドロイチンを構成している硫酸基とカルボキシル基はマイナスに帯電しているため、1本、1本のコンドロイチンの鎖は互いに反発し、その間に隙間を作ります。コンドロイチンはこの隙間に水の分子を、まるで磁石のように引き寄せることで水分を保持します。
コンドロイチンには、水を磁石のように引きつけるだけではなく、「痛み」も引きつけて除去するはたらきがあります。発痛物質は、筋肉痛、腰痛、神経痛、関節痛などの痛みにも関与しています。コンドロイチンは、これらの痛みの根本原因ともいえる発痛物質を吸着・保管・排出することで、痛み抑える働きがあるのです。
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