「悪い汗」をかいていないかチェックしよう
じつは私たちの多くがかいている汗は「悪い汗」だとか。悪い汗をかく人は脂肪が燃えにくく、太りやすい体質の場合が多いのです。その仕組みとチェック方法を見てみましょう。9月9日放送『主治医が見つかる診療所』の「代謝UPスペシャル決定版」で紹介されていました。
目次
悪い汗の原因は汗をかく機能の低下
私たちの多くがかいている汗は「悪い汗」。悪い汗には、代謝に必要な「ミネラル」がいっぱい含まれて出てきています。ミネラルは代謝を行うためには欠かすことができない栄養素。体内に適量のミネラルがあれば、効率よく代謝を行うことができるのです。
しかし、悪い汗をかくとミネラルが少なくなり、十分な代謝ができなくなってしまいます。「悪い汗」にミネラルが多く含まれている原因は大きく2つあります。
1つは「汗をかく機能の低下」です。そもそも私たちがふだんかいている汗は、代謝を行うために重要な役割を担っています。その汗を出しているのが、皮膚にある「汗腺」と呼ばれる部分。汗腺は血液中から水分やナトリウム、マグネシウムなどのミネラルを取り込み、汗として分泌します。この分泌された汗が蒸発したとき、体から気化熱が奪われて体温が下がります。
汗腺の休眠も悪い汗の原因になる
さらに汗腺には、ほかにも大切な働きがあるのです。それが「再吸収」。一度取り込んださまざまなミネラルは汗腺でろ過され、再び体内に吸収されます。そして、再収集されたミネラルは代謝などに使われるのです。
悪い汗をかく人は、汗腺のろ過機能が悪くなって、体に必要なミネラルまで出てしまう状態。こういった汗をかく人は脂肪が燃えにくく、太りやすい体質の場合が多いのです。
原因の2つめは「汗腺の休眠」です。汗腺は全身におよそ400万個あるのですが、現代人は半分ほどしか使っていません。使われない汗腺は休眠状態になっています。そして、多くの汗腺が休眠状態になると、代謝も下がってしまうのです。
多くの汗腺が休眠状態の場合、残りの少ない汗腺でたくさん汗を出そうとするため、一気に大量のミネラルが出てしまい「悪い汗」となってしまうのです。
悪い汗かどうかをチェックする方法
悪い汗の原因である「汗腺の機能の低下」と「汗腺の休眠」は、日ごろの運動不足やエアコンに頼った生活など、汗をかく機会が減ったためにおこっています。悪い汗のチェック方法は次のとおりです。
【悪い汗チェックリスト】
- 汗がベトベトしている
- 大粒の汗をドッとかく
- 汗をなめるとしょっぱい
- 汗のニオイがくさい
- 汗をかくと疲れやすい
この項目に1つでも当てはまることがあれば、悪い汗をかいている可能性があります。
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