ダイエットで野菜ばかり食べると太りやすい
「野菜ダイエット」や「サラダだけダイエット」など、食事を野菜だけにして痩せようという人は多いもの。しかし、野菜だけという方法で健康的なダイエットに成功することはありません。逆に、ダイエットで野菜ばかり食べると太りやすい体質になってしまうのです。
目次
ダイエットで野菜だけ食べる問題点
食事の三大栄養素は「タンパク質・脂質・糖質」。三大栄養素をバランスよく摂取することが、健康を維持する大前提です。野菜だけ食べていては、栄養を十分に摂ることができません。
三大栄養素のなかでもタンパク質は、筋肉をから髪の毛や爪、内臓まで体のほとんどを作っている原料になります。健康な体を作るためには、このタンパク質をしっかり摂ることがとくに大切なのです。
そして、野菜にはタンパク質がほとんど含まれていません。ダイエットで野菜だけ食べるのは、ここに問題点があります。
野菜だけダイエットは太りやすい
タンパク質は人間の体に欠かせない栄養素。成長期や筋トレしている人だけに必要なわけではありません。じつは、痩せたい人にも必須の栄養素です。
というのも、タンパク質が不足すると筋肉量が減少してしまいます。筋肉量が減るということは、基礎代謝が落ちてしまうということ。脂肪が燃えにくくなってしまいます。つまり、太りやすい体質になってしまうのです。
このように、野菜だけという方法で健康的なダイエットに成功することはありません。肉は体に悪くて野菜はよい…という安易なイメージは大間違い。逆に、野菜だけダイエットは太りやすい体質を作ってしまうのです。
一方で野菜だけ食べると死亡率低下
ベジタリアンは、そうでない人よりも長生きする傾向がみられることが、新たな研究で示されました。野菜だけ食べる菜食主義者はあらゆる原因による死亡率が低く、心疾患/腎疾患/内分泌疾患など、がん以外のすべての特定原因による死亡率も低いといいます。
研究を率いたアメリカのロマ・リンダ大学は「食事に肉が少ないことも理由の1つと考えられるが、植物性食品の量の多さに起因する可能性もある」とコメント。さらに、ベジタリアンのほうが健康的な生活を送っている可能性もあると付け加えています。
この研究では、健康的な生活と菜食主義を推奨している安息日再臨派(セブンスデー・アドベンティスト教会)のキリスト教信者7万3,300人の男女について、質問票を用いて下記のどれにあたるかを調べました。
- 非菜食主義
- 半菜食主義(肉または魚を週1回以内)
- ペスコ・ベジタリアン(魚介類は食べる)
- 乳卵菜食主義(乳製品と卵は食べる)
- 完全菜食主義(動物性食品を一切食べない)
5年間の研究期間で2,570人が死亡。菜食主義者は非菜食主義者に比べ、あらゆる原因による死亡率が約12%低いという結果になりました。
生存率に対する効果は、女性よりも男性のほうが高い傾向。また、菜食主義者には年齢が高く、高学歴であり、よく運動し、飲酒や喫煙をしない傾向が見られました。なお、この研究ではどのタイプの菜食が生存率にもっとも効果があるかは特定されていません。
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