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原因不明の頻尿・尿失禁は「神経因性膀胱」かも

頻尿や尿漏れといった尿トラブルは加齢によるものといわれてきました。しかし最近になって、それが「神経因性膀胱」ということが判明。中高年になると増える隠れ脳梗塞によって引き起こされることがわかってきたのです。8月26日放送『みんなの家庭の医学』の「尿&便トラブル解消SP」で紹介されていました。



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原因不明の頻尿・尿失禁は「神経因性膀胱」かも


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隠れ脳梗塞による神経因性膀胱が原因

この隠れ脳梗塞による神経因性膀胱こそ、治らない尿トラブルの新原因です。そもそも隠れ脳梗塞は、加齢や食生活の乱れによって脳の細い血管が詰まってしまう状態のこと。直接、命に関わる病ではありません。この隠れ脳梗塞、60代以上の4人に1人がなっているといわれています。

いままでは症状が出ないと考えられていたため「無症候性脳梗塞」とも呼ばれ、問題視されてきませんでした。ところが最近の研究で、この隠れ脳梗塞の症状として尿トラブルがあることがわかってきたのです。

なぜ隠れ脳塞が尿トラブルを引き起こすのでしょうか? 健康な人の場合、膀胱に尿が溜まると「そろそろいっぱいだよ」という信号が、膀胱から脳へと伝えられます。その結果、脳が感じるのが尿意です。


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神経因性膀胱は脳や神経の異常サイン

しかし、近くにトイレがないなど排尿できるタイミングではないと判断すると、脳はある信号を膀胱へ送り返します。それが「排尿にブレーキをかける信号」。尿意を感じても「しばらく尿意を我慢して」と押しとどめる命令です。

この信号のおかげで私たちはおしっこを我慢できるというわけ。そして、このブレーキ信号を出しているのが脳の前頭葉です。ところが、この前頭葉に小さな脳梗塞が生じると、排尿のブレーキ信号が徐々に弱まっていくことに…。頻尿や尿漏れなどの尿トラブルが発生するのです。

このような脳や神経に異変がおきることで尿トラブルが起きる病気は神経因性膀胱と呼ばれています。尿トラブルは脳や神経の異常を知らせる貴重なサインでもあったのです。


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神経因性膀胱の見極め方とは?

隠れ脳梗塞は症状がないと思われていましたが、最近では夜間頻尿になる人が「7割」、尿漏れをおこす人が「4割」もいることがわかってきました。神経因性膀胱は隠れ脳梗塞の典型的な症状の1つだったのです。

そして、隠れ脳梗塞の大きな原因となるのがメタボリックシンドロームです。いわゆるメタボは、内臓脂肪型肥満によって高血圧、高血糖などが引き起こされている状態のこと。これにより動脈硬化が進行して、脳の血管が詰まってしまうわけです。

隠れ脳梗塞には神経因性膀胱の症状以外に、脳に関係した症状が出ることも特徴。このため、尿トラブルが隠れ脳梗塞によるものかは「動作が鈍くなる」という症状が同時に現れているかどうかでを見極められます。

隠れ脳梗塞の代表的症状は「動作が鈍くなる」「歩くのが遅くなる」「食事や着替えに時間かかる」というもの。とはいえ本人は気づきにくいので、周囲の人にチェックしたもらうとよいでしょう。もし隠れ脳梗塞が疑われる場合は、神経内科で一度、脳のMRI画像を撮ることをオススメします。

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