手のしびれ「手根管症候群」をセルフチェック
日常生活を送るなかで手にしびれを感じるようになる「手根管症候群」は女性に発症しやすい病気として知られています。なんと女性の発症率は男性の10倍です。そんな手根管症候群の原因を見ていくとともに、病気をセルフチェックする方法を紹介しましょう。
目次
手根管症候群の原因とは?
手根管とは、手首の中にある骨とじん帯に囲まれたトンネルのように狭い空間のこと。この部分に圧力がかかることにより、手指にしびれや痛みを感じるようになるのです。症状が重くなるとものも持てなくなってしまいます。
女性に多い理由としては、女性のほうが炊事や洗濯など手や指先を使った仕事が多いからなどさまざま。女性ホルモンの低下により手根管が狭くなるともいわれます。はっきりとした原因がなく発症するケースも多く、とくに妊娠・出産期や更年期以降の女性が多く抱える病気です。
まず中指の先にしびれを感じるケースが多く、次第にほかの指にもしびれを感じる…といったように徐々に広がるのが一般的。手の甲と小指には症状が現れないことも特徴です。また、手を振ることで症状がやわらいだりする特徴もあります。
手根管症候群のセルフチェック法
手根管症候群のセルフチェックの方法は、両手の甲を胸の前で合わせて30秒キープするというもの。これで指先がしびれるようなら、病院で検査を受けたほうがよいでしょう。手根管が狭くなっている可能性があります。
手根管症候群の対処法としては、サポーターなどで手首を安定させることで手根管にかかる圧力をやわらげると、症状の改善が期待できます。単純に手を使用しない安静も効果があるでしょう。
実際の治療では、消炎鎮痛剤やビタミンB12の服用のほか、ステロイドの注射といった保存的療法が一般的です。ビタミンB12は、末梢神経を代謝促進により回復させる作用があります。