リバウンドを防ぐ1時間15分のウォーキングとは
ダイエットに「リバウンド」は付きもの。多くの人にとってリバウンドは悩みの種です。そんななか、リバウンドしないダイエットには「運動量」がカギであるという研究が発表されました。短時間のジョギングより長時間のウォーキングのほうが、リバウンドを防ぐためには有効なのです。
目次
運動量と強度で4グループに分けて比較
ダイエットのリバウンドについて参考になるのが、ダイエットと運動量の関係を調べた研究です。アメリカのピッツバーグ大学では、肥満者約200人に共通した食事改善指導を実施して一斉にダイエットを始めてもらいました。
そして、その後の運動量に着目して1年間の追跡調査を実施したのです。1週間に1,000lcalまたは2,000kcalの「運動量」と、中強度または高強度の「運動強度」の組み合わせで4グループに分けて比較しました。
追跡調査では運動を週5回を推奨していて、1回あたりの運動量は200kcalか400kcalとなります。運動量は運動強度と体重、時間のかけ算で求められます。例えば、体重が80kgの人が400kcalの運動量を消費するのに必要な運動時間は、ウォーキングという運動強度なら1時間15分続ける必要があるのです。
運動強度は心臓や肺にどの程度負荷がかかるかで分類されます。中強度は少しきついと感じる運動で、呼吸が速くなるが息切れしない程度が目安。高強度はきつい運動で、呼吸が激しく荒くなるレベルです。
リバウンドを防ぐには運動量を増やす
1年後の体重減少量は、高強度で運動量が中程度のグループの2.9kgから高強度で高運動量グループの5.8kgまで差がありましたが、統計学的な有意差はありませんでした。4つのグループともダイエットできた体重に大きな差はなかったということです。
しかし、実際に実践した運動量で比べるたところ、運動量が週1,000kcal未満のグループでリバウンドが大きく、週2,000kcal以上のグループでリバウンドが小さかったということがわかりました。すなわち、運動量を増やすことが体重のリバウンドを防ぐために有効である可能性が高いということです。
つまり、リバウンドしないダイエットに重要なのは、運動強度ではなく運動量ということ。短い時間のジョギングよりも長い時間のウォーキングのほうが、リバウンドしないということです。ウォーキングなら週5日、1時間15分以上続けることで、リバウンドしないダイエットが可能になります。
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