「寝酒」はいびきと無呼吸症候群の原因だった
ある調査によると、男性の半数以上が「寝酒」をしているとか。しかし、その寝酒が「いびき」と「睡眠時無呼吸症候群」の原因となっているのをご存じですか? 8月3日放送『駆け込みドクター!』の「快眠術で健康になる」で紹介されていました。
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寝酒は筋力低下とむくみで気道を狭くする
「寝酒」は、寝つきをよくする効果があるのは事実です。しかし、一方で交感神経を刺激してしまうため、睡眠の質が悪くなってしまいます。睡眠の質が悪いと、成長ホルモンの分泌が減ってしまって脳と体の修復が不十分になり、体にさまざまな支障をきたすのです。
それだけでなく、寝酒をすると「いびき」がひどくなり「睡眠時無呼吸症候群」も悪化します。これは、アルコールで筋力が落ちることと、のどの奥がむくむことが原因。のどの付近の気道が狭くなってしまいます。こうして、いびきや無呼吸になりやすくなるのです。
そして、人によっては突然死する原因となる可能性もあります。睡眠中に無呼吸状態が続くと、心拍数が上昇。心臓や血管に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中などの突然死の危険が高まるのです。
寝酒する男性は睡眠中の酸素濃度が低い
実際、寝酒習慣のある男性を調査したところ、血液中の酸素が減っていることが判明しました。原因は無呼吸です。アルコールの量が増えるほど、酸素濃度が減っていたのです。
睡眠時無呼吸症候群の人は十分な時間寝たとしても「寝覚めが悪い」「昼間眠い」「頭痛がする」のが特徴。カラオケにも行っていないのに、朝起きると「のどが痛い」という症状があります。眠りが浅いため日中、強い眠気に襲われ、居眠り運転をして大事故につながることもあるのです。
しかも、睡眠時無呼吸症候群の人は合併症のリスクも上昇。心筋梗塞・狭心症は2~3倍、脳卒中は4倍、高血圧症は2倍、糖尿病は2~3倍にリスクが高まるのです。
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