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「新型めまい」の原因は脳の勘違いだった!?

「めまい」に悩む人はわかっているだけでもおよそ280万人もいるとか!? そんなめまいに関して、2013年に驚きの新事実が報告されました。何をやっても治らないめまいの中に、いままでとはまったく違う原因でおきる「新型めまい=前庭性偏頭痛」が発見されたのです。5月27日放送の『みんなの家庭の医学』で取り上げられていました。



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「新型めまい」の原因は脳の勘違いだった!?


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めまいの検査では原因を解き明かせない

この「新型めまい」は、840万人もの日本人が悩んでいるある国民病が原因といいます。その病名とは「前庭性偏頭痛」です。

偏頭痛の詳しいメカニズムはわかっていませんが、ストレスなど何らかの原因で耳の付近にある三叉神経から「神経ペプチド」という神経伝達物質が過剰に分泌。神経ペプチドが血管を急激に拡張させることで神経が過敏になり、偏頭痛がおきると考えられています。

そして同時に、神経ペプチドは偏頭痛をおこすだけでなく、前庭と呼ばれる平衡感覚をつかさどる器官にも過剰に作用。平衡感覚の誤った情報が脳に伝わってバランスに異常があると脳が勘違いするのです。めまいがおこると考えられています。

これこそが「新型めまい」の正体。「脳の勘違い」によるめまいだからこそ、従来のめまいの検査では原因を解き明かすことができなかったのです。


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前庭性偏頭痛は2013年に認められた新しい病

しかも、以前から偏頭痛持ちにもかかわらず、めまいのときに偏頭痛の症状があることに気づかないケースが多いとか。じつはこれこそが、この病気の最大の落とし穴です。

というのも、頭痛はかなり日常的におこっているものであるため、意外と意識していないもの。病気の一部と考えていない人もいるほどです。偏頭痛持ちの人は頭痛が日常化しているため、めまいのことばかりに気をとられ、ついつい頭痛を見過ごしてしまうケースが多いといいます。

だからこそ、840万人もいるといわれる偏頭痛持ちの人が、めまいが襲われたときには「前庭性偏頭痛」を疑うことが重要です。

この前庭性偏頭痛は、国際頭痛学会が制定する国際頭痛分類で、2013年にようやく認められたばかりの新しい病気。耳鼻科医の中でも、まだあまり知られていないのが現状です。偏頭痛持ちの人がめまいに襲われたら、専門医を受診することをオススメします。

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