新事実!長引く腰痛「股関節の異常」が原因
その「85%」が原因不明ともいわれる「腰痛」の「新原因」が見つかりました。「股関節の異常」が腰痛を引き起こしていることがあるのです。6月10日放送『みんなの家庭の医学』の「長引く腰痛の意外な新原因」で取り上げられていました。
目次
腰痛の原因は股関節の軟骨にあった
「股関節」は、私たちの体の中でもっとも大きな関節です。大腿骨の端にある直径5cmほどの大きな丸い骨と、それを受ける骨盤のお椀のような部分が組み合わさったもの。まさに「人体の要」ともいえる関節といえます。
この股関節のすき間でクッションの役割を果たしている「軟骨」が、なんらかの原因によってすり減ることで周りの組織に炎症がおきて「腰痛」を引き起こすことがあるのです。
実際に股関節に異常がある人のレントゲン写真を見てみましょう。正常な人の場合、一定の間隔が空いている大腿骨と股関節のすき間が空いているように見えます。それはそこに軟骨があるためです。
股関節の痛みを脳が腰痛と勘違いする
ところが、異常のある人の場合は軟骨がすり減って、正常な人よりすき間が狭くなっているのがわかります。こうなると骨同士がぶつかり合って、痛みが引き起こされるのです。
それでは、そのような股関節の異常がなぜ「腰痛」を引き起こすのでしょうか? それは股関節の痛みが神経を通じて脳へと伝わる途中で、近くを通る腰の神経と混線。脳は「腰が痛いのだ」と勘違いしてしまうことがあるのです。
この「股関節の異常」による腰痛の特徴は、腰からお尻、足にかけての痛みがあること。じつは腰痛と思い込み、股関節の異常に気づいていない潜在患者も少なくありません。
■「腰痛の原因」おすすめ記事
腰痛の原因を見極める「パトリックテスト」
腰痛の原因「仙骨の角度」カンタン測定法
■「腰痛の治し方」おすすめ記事
腰痛の原因は「仙腸関節」その驚きの治療法
腰痛の真犯人「仙腸関節」を自分で治す方法
抱き枕をひざ下に入れて寝れば腰痛が改善!
腰痛や冷え性を改善する「お尻マッサージ」
ぎっくり腰は原因を突き止めないと再発する
ヒネルトレーニングで腰やひざの痛みを克服