財布に小銭が増えたらアルツハイマーの兆候
アルツハイマー病はいったん発症して診断が確定すると、治らない病気です。なるべく早期に発見して、進行を遅くするというのがいまの治療戦略になってきます。そこで、初期症状をなるべく早期に発見する診断チェックを紹介しましょう。5月13日放送『林修の今でしょ!講座』の「認知症・アルツハイマー病2時間SP」で紹介されていました。
目次
アルツハイマー病を診断する方法
【アルツハイマー病の診断チェック】
- 帰宅に時間がかかるようになった
- 財布に小銭が増えた
- 同じ質問を何度もするようになった
- 恋人の不貞を疑うことがよくある
- 何かにつけて人のせいにすることが多い
診断チェックが2つ以上あった場合は要注意。「もの忘れ外来」というものがあるので相談してみましょう。もの忘れの症状が年齢によるものか病気によるものかを診断してくれます。
帰宅に時間がかかるのは、初期症状として道を間違えるなど左右の区別がつかなくなることがあるため。空間の記憶がだんだん崩れていくのです。
アルツハイマー病の症状いろいろ
小銭が増えるのは、計算ができなくなるため。ともかくお札を出して、相手に計算してもらったほうが楽になるからです。どんどんお札で解決するようになると、財布には小銭がどんどん溜まってしまいます。
恋人の不貞は、アルツハイマー病の特徴的な「嫉妬妄想」です。人のせいにするのは、脳の前側に病変が及んで社会性が失われているため。思っていても口に出さないのは社会性によってコントロールされているのです。それがなくなって、思ったことをすぐ口に出すようになります。
このほか、趣味に費やす時間が減ったり、冷蔵庫に入っているのに同じ物を買ってしまったりするのも、アルツハイマー病の初期症状です。
■5月13日放送『林修の今でしょ!講座』
【認知症・アルツハイマー病2時間SP】
毎日「カレー」を食べてアルツハイマー予防
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