社会人の新常識!?水分控えめは「腎臓」に悪い
「かんじんかなめ」は古くは「肝腎要」と書かれていたように、「肝臓」と「腎臓」は生きていくうえで欠かせない臓器。しかも、肝臓は復活しますが、腎臓は一度悪くなると治りません。そんな腎臓ですが、トイレの回数を減らそうと水分を控えめたりして負荷をかけてはいませんか? 4月20日放送『駆け込みドクター!』の「知らないとコワイ腎臓」で紹介されていました。
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腎臓は糸球体で老廃物をろ過する
「腎臓」は背中側の腰の上あたりに位置しています。形はまるで「そら豆」。直径10cmで幅5cmほどと、にぎりこぶし大の大きさです。重さは120~150gで、左右に一対。おもに、血液中の老廃物をろ過するフィルターの役割を果たします。
腎臓の中には「糸球体」と呼ばれる毛細血管の集まりがあり、この部分で老廃物をろ過。この糸球体が集まってできた腎臓は、まさに血管のかたまりといえます。
腎臓に流れる血液の量は、臓器の中でもっとも多量。その量は「1分間に1リットル」にもなります。心臓が全身に送り出す血液の、約4分の1が腎臓に流れ込んでいるのです。
濃い尿は腎臓に負担をかけている
そして、腎臓が血液からろ過する尿の元である「原尿」の量は「1日180リットル」、ドラム缶1本分です。その99%は体に再吸収されて、残りの1%である1~2リットルが尿として排泄されます。
水分のとりすぎは、腎臓の負担になりそうで気になるところ。しかし、この考え方は「まったくの逆」。水分摂取が少ないほうが、腎臓の負担は大きくなるのです。水分量が少なくて濃い尿を出すときに、腎臓は一生懸命働いています。水をたくさん飲んで薄い尿を出しているときは、エネルギーを使わずに負担がかかりません。
このため、トイレに行く回数を減らそうと水分を控えるのはよくないということ。腎臓に余計な負担がかかってしまうのです。実際、1日5~10回のトイレは正常範囲。1日1~2リットルの水分を取るように心がけましょう。
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