薬を飲む「食間」は食後2時間後のことだった
薬を飲む「食間」とは食事と次の食事のあいだのこと。とはいえ厳密に中間の時間ということではなく、食事をした2時間後くらいが目安になります。食間に飲むのは、胃酸の少ない時間帯に薬を吸収させることが目的だからです。薬を飲むタイミングについて詳しく見ていきましょう。
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食間に薬を飲むなら食事の2時間後
食間に薬を飲むようにいわれて、悩んでしまうのが具体的なタイミング。「朝食が7時で昼食が12時なら真ん中が9時30分だけど通勤中だし…」と考える人も多いはずです。
さらには「夕食が19時で朝食が7時だと食間は夜中の1時?」という人もいるでしょう。たしかに食間は食事と次の食事のあいだという意味ですが、厳密に真ん中の時間である必要はありません。
食間とは食事のあと2時間後が目安…というのが社会人の新常識。というのも、食間に飲むのは胃酸の分泌が少ないタイミングで薬を吸収させることが目的だからです。
食間は胃酸の分泌が少ない時間帯
食間に飲む薬の一例が漢方薬。漢方薬は生薬なので、胃酸に弱いという特徴があります。食後2時間が経過したころは、胃が消化・吸収の働きをすっかり終えたタイミングなのです。
胃酸の分泌が少ないこの時間帯に飲めば、成分が破壊されることなくよく吸収されるというわけ。胃の粘膜を守りたい薬を飲むときにも、胃酸が出ないこの時間帯を選ぶことがあります。
なお、胃酸の分泌に関係するのは大きく3つあります。1つは「脳」。そろそろご飯どき…とお腹がすくころと考えることで食欲が刺激されることです。もう2つめは「舌」。実際に食べ物を口に入れて味を感じることによる刺激です。そして3つめは「胃」。食べたものが胃に入って刺激されます。