「叱る」より「褒める」が頭のよい子を作る
教育のハウツーや子育ての噂は数知れず。いったいどれを信じればよいのでしょうか? そこで、全国の20代から50代の父母2,000人にアンケートを行った結果、じつは1,755人もの父母が悩んでいたのが「叱るより褒めたほうが頭のよい子になる」でした。1月16日放送『あのニュースで得する人損する人』で紹介されていました。
はたして、子どもを叱るよりも褒めるのは得なのでしょうか? 答えは「得」です。たとえば、キーボードをうまく打ってもらうようにトレーニングして、褒めたグループと褒めないグループを追跡調査する実験を行った結果、「褒めたグループ」のほうが翌日の成績がよいのです。
脳の中には「線条体」という気管があります。行動と快楽を結び付け、やる気を生み出すのに関わる脳の一部です。「よいことをして褒める」を繰り返すと、線条体が予測的に活動を増すようになります。すると、よいことをしようと思うだけで線条体が活性化して「やる気・意欲・集中力」につながるようになるのです。
ただし、褒め続けるといくつか問題点があることも知られています。「よいことをして褒める」を続けることで、よいことをしようと思うときは脳活動が高まるものの、実際に褒められたときには脳活動が下がるという現象がおきるのです。しかも、たまに褒め忘れたりすると、一気に脳活動が低下することもあります。
さらに、これを防ぐ方法もわかっています。必ず100%で褒めるからこの現象がおきているので「50~75%」の確率で、ときどき間引くように褒めたほうが、褒められたときの効果が高まるのです。