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血液検査の「アディポネクチン」の意味は?

「尿から甘いニオイがして糖尿病が心配」というお笑いコンビ「はんにゃ」の川島章良さんが血液検査を受けたところ、「アディポネクチン」の数値に驚くべき結果が出たのです。12月9日放送『主治医が見つかる診療所』の「芸能人血液ドックスペシャル第4弾」で紹介されていました。



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血液検査の「アディポネクチン」の意味は?


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アディポネクチンは長寿ホルモン

川島さんの血液検査でもっとも深刻なのは「アディポネクチン」。アディポネクチンは傷ついた血管を修復して動脈硬化を改善して心筋梗塞や脳梗塞を予防したり、インスリンの働きを助けて糖尿病を予防してくれるありがたい物質。「長寿ホルモン」とも呼ばれています。

このため、血液検査でアディポネクチン血中濃度が低い人はインスリンの働きが低下。糖尿病や高血圧、将来的には動脈硬化などにもなりやすいということです。

この数値が「4」未満になると、糖尿病や心筋梗塞などのリスクがおよそ3倍になるといわれています。男性の平均値が「8.5μg/dl」のところ、川島さんは「1.2μg/dl」。要注意といわれる「4」の3分の1以下という数値です。

これまで1,500人以上測ってきていた専門医によると、自身が見た最低値が「1.9μj/dl」だとか。川島さんの「1.2μg/dl」というのはダントツに低い数値です。全国でも、アディポネクチンの低いベスト10に入ります。


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太るとアディポネクチンがもっと減る

そして、これだけ数値が低いのは「体質」です。そして、こういう体質の人は、絶対に太ってはいけません。というのも、太るとアディポネクチンがもっと減ってしまうからです。

もしこのままの生活を続けていたら、30代から糖尿病を発症してしまうかもしれません。30代で糖尿病になると、40代でいろいろな合併症が出てくる恐れがあります。

糖尿病は進行すると目や腎臓や足の切断などの合併症や、心臓や頭の動脈硬化の進む恐れがあります。そのためにも肥満にならないように注意して、アディポネクチンを減らさないことが大切なのです。


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アディポネクチンを増やす方法とは

じつはアディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるもの。脂肪細胞はそのサイズが適度な大きさであれば、血管を若く保つ善玉ホルモン「アディポネクチン」を分泌するのです。

ただし脂肪細胞が肥大化すると、それまで出ていたアディポネクチンの量が激減。その代わりに、炎症を引き起こす悪玉ホルモンがたくさん分泌されるようになってしまいます。

このためアディポネクチンを増やすには、脂肪量を増やすことが大切。なかでも密接に関わっているのは、脂肪の中でもとくに内臓脂肪です。血中アディポネクチン濃度は内臓脂肪量に逆相関するともいわれています。

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