ホクロは悪性にはならない良性の「腫瘍」!?
ホクロが「腫瘍」であることはご存じですか? 腫瘍ということは、何かのきっかけでがんになる可能性があると考えてしまいがち。そこで、ホクロとがんの仕組みを見てみましょう。10月30日放送『ためしてガッテン』の「ここ!がんホクロ境目 見分け秘技&美容術」で紹介されていました。
目次
ホクロは母斑細胞が増殖した良性の腫瘍
じつは数年前までは、医学界でもホクロががんになると考えられてきました。なぜなら、ホクロというのはじつは「腫瘍」であるため。良性の腫瘍であるホクロが、ある日突然、悪性の腫瘍に変わると考えられていたのです。
それではがんとホクロ、何が決定的に違っているのでしょう? 皮膚の断面で見てみると、皮膚の中には点々と「母斑細胞」というものが存在しています。ホクロはこの母斑細胞が増殖してできてしまった良性の腫瘍です。
ただし、なぜ母斑細胞が増殖するかの理由はわかっていません。わかっていることは、母斑細胞はとくに役に立つことはないということと、けれども害もなさないということです。
ホクロとがんは成り立ち自体が違っている
一方、がんの場合を見てみましょう。皮膚の中には、メラニン色素を作る細胞「メラノサイト」が存在しており、日焼けなどから肌を守るのにとても大切なものなので、日々活発活動しています。
ただし、ときたまその活動にエラーをおこすことがあるとか。ひとたびエラーをおこすと、急激に増殖して凶悪ながんになってしまうのです。
このように、ホクロとがんはそもそもの成り立ち自体が違っているもの。だからこそ、ホクロががんに変わることはほとんどないわけです。
■10月30日放送『ためしてガッテン』
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