健康診断では見つからない危険な不整脈
危険な不整脈「心房細動」の異常な波形は、一目見れば発見できそうなもの。健康診断の心電図検査ではその異常が見つけられないのでしょうか? 8月12日放送『主治医の見つかる診療所』の「健康診断では見つからない心臓病の発見法」で紹介されていました。
目次
健康診断の心電図検査は計測時間が短い
じつは不整脈の種類によっては、このような乱れが出たり出なかったりするのです。健康診断などの心電図検査では計測時間は十数秒と短く、そのあいだに不整脈が出なければ見つけられません。そもそも1日24時間のうち、10秒の心電図でどこまでわかるかという話なのです。
不整脈による脳梗塞が重症化しやすいのは、心臓から血の固まりが来ることに対して迎撃体制ができていないことが1つ。そして、心臓から来る血の固まりは大きいことが多いことも理由として挙げられます。脳の血管にしたら、巨大な隕石が飛んでくるようなものなのです。
それでは、危険な不整脈からどのように身を守ればよいのでしょう? 危険な不整脈のひとつである「心房細動」をおこす誘引として脱水症があります。脱水になっていると血が固まりやすくなっており、その状態で心房細動が引き起こされると、脳梗塞の確率が高まるのです。暑い季節などはしっかり水分を摂ることが大切でしょう。
自分で脈をみて心房細動の発作を発見すべし
心房細動はストレスも関係します。ストレスで血が固まりやすくなりますし、心臓もストレスで影響を受けやすい臓器。ストレスフリーな生活を心がけるようにするのも大切です。
危険な不整脈の早期発見法の1つは、ふだんから自分の脈をみるクセをつけることです。というのも、心房細動の発作がおきると同じところを触っているのにわかりにくくなるのです。調子が悪かったり胸がドキドキするときなどに、いつもの場所に脈がない場合は、心房細動をおこしている可能性が高いのです。
危険な不整脈の早期発見法のもう1つは、ふだんからマメに血圧を測ることも有効。心房細動は1拍ごとに血圧が違っています。家で血圧を測ったりして、3回続けてまったく違う数値が出るときなどは、不整脈の発作がおきている可能性が非常に高いのです。
■8月12日放送『主治医の見つかる診療所』
【健康診断では見つからない心臓病の発見法】
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